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京都北山の廃村八丁を訪ねて

例会山行ブログ
京都北山の奥深く炭焼きで生計を立てた小村が豪雪を起因としてH11年に廃村となったが往時を偲び訪ねてみた。
2017年10月1日(日) 快晴  参加者20名

行程:
 菅原登山口→ダンノ峠→佐々里峠分岐→品谷山→品谷峠→廃村八丁→四郎五郎峠→ダンノ峠
 →菅原

米プラザに全員集合7:00、4車に分乗し広河原・菅原に向かう。 
予定通り菅原登山口8:40出発。

出発して平地から尾根道へと登り始めると、しばらくして下写真右側の大木に不思議な陰陽模様が映っている。 皆さんにはなんと見えるでしょう。 想像してください。人面にみえませんか。 
太陽光が樹木の葉っぱに遮られ、たまたま写ったようですが・・・
1ダンノ峠への登り1.jpg

ダンノ峠への急登。 戦後各地で植林された杉人工林、ここもその中の一画、将来どうなるかと思うとやるせない。採算に合わず放置されている人工林、昔の人は後世に役立つだろうと植えたはずなのに・・・・。
2ダンノ峠への登り2.jpg

ダンノ峠では故意ではないが誰かが行先表示板を損壊するハプニングも。慌ててテープで応急修理も。

峠からは広葉樹の続く尾根道、歩くのも森林浴で気分快適。

品谷山881m山頂で祈念写真
4品谷山記念写真.jpg

品谷峠への尾根道、樹木に遮られ視界はないが、気分の良い散歩道が続く。
5品谷峠への尾根道.jpg

品谷峠で尾根道とはお別れしスモモ谷を下る。まもなく倒木に遮られ枝をくぐっての苦労もあったが、渡渉をなんども繰り返してようやく廃村八丁に到着。周囲には石垣積の住宅跡地や道路が長く延びているのみ。

メインの広場は草に覆われ、淋しいというか哀れというか・・・・。
6廃村八丁跡地.jpg
広場の一画で昼食タイム。すると足元に元住民に代わってアカガエルが出てきてくれ、捕まえると足をバタバタして歓迎してくれた。 カエルはそうは思っていないでしょうが・・・。
放してやるとバイバイとばかり草叢に消えていった。
6-1ガマガエル君.jpg

下の写真(大1枚、小3枚)は2004年(13年前)に訪れた折の写真です。参考に。
当時は京都の山岳会が古い建屋を利用し宿泊できる施設もなんとか管理していたが、今はもうその面影もない。
H26旧八丁1.JPG
上:廃村八丁の謂れ  下:建屋、内部、温泉小屋もあった(拡大可)
H26旧八丁3.jpg H26旧八丁4.jpg H26旧八丁5.jpg

現在の状況、村の中を流れる刑部川、増水すると渡るのに苦労する。
7廃村八丁村内の渡渉.jpg

村を通る街道筋か???
8廃村八丁の旧中心道.jpg

村の一画、丘の上には廃村八丁神社が・・・。お参りする人の形跡もあるようです。
9丘の上の八丁神社.jpg

廃村八丁をあとに四郎五郎峠からダンノ峠経由で帰路に着く。

渓流沿いの道から四郎五郎峠への急登にかかる地点にあった栃の見事な大木。
周囲を睥睨していたが、よく見ると周りにも数本の栃の木が高さを競っていた。
10栃の大木.jpg

四郎五郎峠への急登でハプニング。メンバーの靴底がパックリとはずれる。
応急処理に入ると何人もの人から結束テープの提供あり、素早く処置完了。
普段持ち歩いている人の多さに驚くとともに会員を頼もしく思う。
11靴底修理.jpg

最後の休憩を四郎五郎峠でとる。周囲は広葉樹、あとひと月すれば紅葉が素晴らしかろうと
想像しながら登山口(下山)へと。
12四郎五郎峠.jpg

今日のトレッキング道中お目にかかったきのこ類を紹介しておきます。(拡大可)
きのこ1.jpg きのこ2.jpg きのこ・ツチアケビ.jpg
                         ツチアケビ

予定より早く15:00下山。 着いた途端に悲鳴があがる。なにごとかと思いきや、足元からヒル2匹が飛び出るが血を吸われた形跡もなく他の人に被害もなし。 
まずは無事の例会山行を終えられ感謝感謝の一日でした。

By しばちゃん
 

この記事へのコメント

≫ Sayo | 2017年10月02日21時31分
本当に廃村となってしまった 寂しい風景でした。
数年前には何軒かその形をとどめ 生活の跡が感じられたのですが 風雪にさらされそれもありません。
交通機関利用なら「出町柳」から京都バスで「菅原バス停」下車。大変でしたが 今回は車で快適なドライブをさせてもらい楽チン。
怪しいキノコもありましたが 小さな栗に秋を感じました。

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