2025年5月8日(木)
春から初夏に向かう大文字山を、山科駅から銀閣寺まで歩きました。
春のミツバツツジなどは一段落して、クロバイの花やクリンソウが咲いていました。
大文字山の豊かな自然を、シカの影響も感じながら楽しみました。
JR山科駅から鏡山、聖山、柳山、大日山と、200~300mの低山ながら、程よいアップダウンのあるコースを進みます。白い房のような花をつけた木が目立ちましたが、出会った人にクロバイと教えてもらいました。黒い灰が語源だそうです。

遠くから見ると花という感じはしないのですが、アップにすると1センチにも満たないですが小さな花が集まっています。

クロバイの大きな木もあります。

大文字頂上手前の開けた所の、アカマツと新緑のカエデ(イロハモミジ?)がきれいです。

近くの日当たりの良い所にアカマツの若い木がありましたが、新芽をシカにかじられています。他に食べるものが多くあるはずですが。

それでもアカマツは結構元気に頑張って、新芽を伸ばしています。新芽をかじられても、枯れることはないようです。

大文字山頂上から東にある雨社に向かいます。この間にはウリハダカエデの実生(種子から発芽したばかりのもの)がたくさん見られます。シカが好まないので大文字山の千人塚では群生しています。

斜面に一面に生えているのは、これもシカが食べないイワヒメワラビです。他の植物はシカに食べられていますが、一本立っているのはシカの食べないウリハダカエデの若い木です。これからこの辺もウリハダカエデが増えるかもしれません。

雨社の前の湿地帯にはクリンソウの群落がありました。クリンソウはシカが好まないため、最近増えているようです。京都府では以前は準絶滅危惧種に指定されていましたが、最近は要注目種にランクダウンしました。

群落から少し離れたところに白い花の大きなクリンソウがありました。普通は左側の小さい花の紅紫ですが、変種でピンクや白もあるらしいです。すぐ近くに変種があるというのも不思議ですが。
下の葉に花の影が映っています。
上から見るときれいに並んでいます。

雨社の奥の斜面はスギの森でしたが、最近伐採されて鹿よけネットが張られていました。

中には3種類の木が植樹されていました。青い印はスギ。

赤い印はカエデ、多分イロハモミジ。

黄色いのは分かりません。少し葉の厚い常緑樹のように見えるのですが。

ネットを張って、シカの被害のない中でどのように育つのか調査しているのかもしれません。これからどのような森になるのか楽しみです。
雨社から大文字山に戻り、北面から下って幻の滝へ。紅葉も期待できますが、モミジなど落葉樹の新緑もきれいです。

所々、カエデ(多分イロハモミジ)の実生が見られますが、成長した形跡はありません。モミジもシカが好きなので食われてしまったのかもしれません。木によっては親木のそばでは幼木は育たないようになっているということも聞きましたが、シカの影響だとすると、このモミジの森もこのままだと、いずれ消えるかもしれません。

中尾の滝、中尾城址を通って銀閣寺に下山しました。
銀閣寺付近から大文字火床を見ると,シイの花でパッチ状に黄色くなっています。人が山に入って木を切ることがなくなったために、最近シイが増えています。このままではいずれはシイなどの多い森になって、、季節の変化の乏しい常緑樹の森になります。それはそれで大昔の自然に戻るだけですが、個人的には春はツツジ、桜、秋はモミジなどの紅葉の山であってほしいと思います。

大文字山は気軽に行けて(ただし枝道も多いので、一部を除いて道は分かりにくいところが多い)、里山の自然も味わえる山ですが、このままではシカの食害と人が手を加えない影響で変わっていくと思います。私が山に行けなくなる方が先でしょうが。

遠くから見ると花という感じはしないのですが、アップにすると1センチにも満たないですが小さな花が集まっています。

クロバイの大きな木もあります。

大文字頂上手前の開けた所の、アカマツと新緑のカエデ(イロハモミジ?)がきれいです。

近くの日当たりの良い所にアカマツの若い木がありましたが、新芽をシカにかじられています。他に食べるものが多くあるはずですが。

それでもアカマツは結構元気に頑張って、新芽を伸ばしています。新芽をかじられても、枯れることはないようです。

大文字山頂上から東にある雨社に向かいます。この間にはウリハダカエデの実生(種子から発芽したばかりのもの)がたくさん見られます。シカが好まないので大文字山の千人塚では群生しています。

斜面に一面に生えているのは、これもシカが食べないイワヒメワラビです。他の植物はシカに食べられていますが、一本立っているのはシカの食べないウリハダカエデの若い木です。これからこの辺もウリハダカエデが増えるかもしれません。

雨社の前の湿地帯にはクリンソウの群落がありました。クリンソウはシカが好まないため、最近増えているようです。京都府では以前は準絶滅危惧種に指定されていましたが、最近は要注目種にランクダウンしました。

群落から少し離れたところに白い花の大きなクリンソウがありました。普通は左側の小さい花の紅紫ですが、変種でピンクや白もあるらしいです。すぐ近くに変種があるというのも不思議ですが。
下の葉に花の影が映っています。

上から見るときれいに並んでいます。

雨社の奥の斜面はスギの森でしたが、最近伐採されて鹿よけネットが張られていました。

中には3種類の木が植樹されていました。青い印はスギ。

赤い印はカエデ、多分イロハモミジ。

黄色いのは分かりません。少し葉の厚い常緑樹のように見えるのですが。

ネットを張って、シカの被害のない中でどのように育つのか調査しているのかもしれません。これからどのような森になるのか楽しみです。
雨社から大文字山に戻り、北面から下って幻の滝へ。紅葉も期待できますが、モミジなど落葉樹の新緑もきれいです。

所々、カエデ(多分イロハモミジ)の実生が見られますが、成長した形跡はありません。モミジもシカが好きなので食われてしまったのかもしれません。木によっては親木のそばでは幼木は育たないようになっているということも聞きましたが、シカの影響だとすると、このモミジの森もこのままだと、いずれ消えるかもしれません。

中尾の滝、中尾城址を通って銀閣寺に下山しました。
銀閣寺付近から大文字火床を見ると,シイの花でパッチ状に黄色くなっています。人が山に入って木を切ることがなくなったために、最近シイが増えています。このままではいずれはシイなどの多い森になって、、季節の変化の乏しい常緑樹の森になります。それはそれで大昔の自然に戻るだけですが、個人的には春はツツジ、桜、秋はモミジなどの紅葉の山であってほしいと思います。

大文字山は気軽に行けて(ただし枝道も多いので、一部を除いて道は分かりにくいところが多い)、里山の自然も味わえる山ですが、このままではシカの食害と人が手を加えない影響で変わっていくと思います。私が山に行けなくなる方が先でしょうが。
K3号