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比良山系:摺鉢山~烏谷山~比良岳~打見山

個人山行ブログ
5月31日(水) 以前から気になっていた比良山系の摺鉢山から入って、烏谷山、比良岳経由で打見山まで縦走しました。新緑が美しく、期待どおりの良いコースだと思いました。
 
摺鉢山が気になったきっかけは、滋賀県勤労者山岳連盟の比良縦走大会で、2年続けて烏谷山から間違って摺鉢山方面へ進んだ参加者があったことです。調べてみると、最近は烏谷山から摺鉢山経由で坊村へのルートがあることを知りました。
昭文社の10年以上の地図では摺鉢山にはルートが書かれていませんでしたが、最近の地図では点線ルートが書かれていて、ネットでも多くの記録がありました。

JRの堅田駅からバスで坊村へ、林道を牛コバ方面に向かいます。以前に比べると林道の落石や倒れた木が多く、危険が増しているように思いました。
牛首からは大橋方面へ急登を登ります。急登が終わり、大橋方面に左へトラバースする所に摺鉢山の分岐があります。踏み跡が落ち葉で不明瞭だったため、いったん大橋方面へのトラバースを少し進んでから、戻りました。よく見ると、分岐の少し上にはテープがありました。
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少し歩くと踏み跡も濃くなってきました。所々はっきりしない所もありましたが、ほとんど真っ直ぐな尾根なので、コンパスを合わせて尾根を外さないように歩けば大丈夫です。
最後の方で少し屈曲する所がありましたが、気が付きませんでした。ただ、下る時はその付近で別の尾根に入らないように注意が必要のようです。
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新緑がきれいです。
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牛コバから約1時間半で摺鉢山(1006m )に到着です。頂上は広い気持ちよい所です。
三角点や標識はなく、わずかに小さな赤いテープに「スリバチ山」と書かれていました。
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摺鉢山から烏谷山(からとやま)の踏み跡ははっきりしています。多分、烏谷山から往復する人もあるのでしょう。同じような新緑の道で、頂上手前にはシャクナゲの名残がありました。
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牛コバから烏谷山へのGPSの軌跡です。
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鉢伏山から烏谷山は約半時間、烏谷山からは一般ルートになります。急斜面を下ってから比良岳に登り返します。
比良山系には比良山という頂上はありませんが、比良岳という頂上はあります。
縦走路に「比良岳」と書かれた標識がありますが、頂上はそこを西側に入った所にあります。ここも踏み跡は少し不明瞭なところがあり、広い尾根を進みます。
比良岳もどこが頂上かよく分からない広い所ですが、気持ちのよい所です。ここにも三角点はなく、一つだけ立派な標識がぶら下げてありました。
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元に戻らず、縦走路との合流点を目指して南の広い尾根を進みます。踏み跡の不明瞭なところもあり、どこでも歩ける広い尾根ですが、右の方に寄りすぎなければ大丈夫です。
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比良岳と木戸峠の間の縦走路も新緑がきれいです。この付近は最近は比良縦走大会や清掃登山などで歩きましたが、ゆっくりと味わいながら歩くのは久しぶりです、なかなか良い所です。
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風格のあるブナの木もあります。
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木戸峠に到着。以前はここから打見山に登らず、直接クロトノハゲにトラバースで行くコースがあったのですが、今は途中が崩壊し通行禁止となっていて、黄色のテープが張られています。
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打見山を目指してスキー場を歩きます。いつも思いますが、ここはけっこう疲れます。
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時間がなければゴンドラで降りるつもりでしたが、クロトノハゲ経由でJR志賀駅に降りました。クロトノハゲは私の好きなポイントで、堂満岳(右)と、今日歩いた烏谷山(中央)、比良岳(左)が望めます。
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比良山系の中では烏谷山、比良岳は比較的地味で、比良山系を紹介するネット情報でもあまり名前が出てきません。まして点線ルートの摺鉢山はもっとマイナーですが、今回ゆっくりと歩いてみて、ブナなどの新緑が美しく、地図を読みながら歩く面白いコースだと再認識しました。
若い頃は比良でも武奈ヶ岳西南稜のように展望の良いコースが好きで、樹林帯はイヤッという感じでしたが、最近は齢のせいか、今回のようなコースの良さが分かるようになりました。
次は紅葉の頃に歩いてみようと思います。
K3号

この記事へのコメント

≫ しばちゃん | 2017年06月02日09時51分
摺鉢山の紹介参考になりました。
ブログ文で「急登が終わり、大橋方面に左へトラバースする所に摺鉢山の分岐があります。」と。
前回の例会で小川新道から下山の折、急坂を下り始めの左尾根に踏み跡を見たのがこの地点ですね。登ると摺鉢山とは知りませんでした。いつか行ってみたいです。

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