滋賀県連CSS山行 ステップアップ登山講座 「南アルプス 寸又峡~黒法師岳」
2018年11月10日~11日 両日とも晴れ 6名
黒法師岳は、南アルプス深南部の山の一つで、標高2,068m。また2,000m以上の山として日本最南端にある山でもある。この山の一等三角点の標石には×印が刻まれており、三角点愛好家の中では人気がある。今回の講座では「地図読みと天気図」をテーマに6名が参加した。
まずは、寸又峡を出発。天然記念物の日本カモシカが見送ってくれた。
寸又峡の林道は、ご覧のとおり前日の雨に濡れた紅葉が燃えるかの様に輝いていた。
また、遠くには大間ダム湖のミルキーブルーに架けられた「夢の吊橋」が望めた。この吊橋の橋の真ん中で恋に関する願い事をすれば叶えられるといわれるパワースポットでもある。
林道を歩くこと40分で、前黒法師岳登山口に到着。いきなり急登に備え、水分とエネルギーを補給。
今回は、通常のテント装備に加えテント場の水無しリスクに備え共同水1L、個人飲料1Lを担ぎ上げる山行となり急登は体に堪えた。
南アルプスは雨も多く樹林帯の中は苔が生え斜陽に照らされた苔が輝く中を気持ち良く歩いた。
前黒法師岳直前は、かなりの急登をこなし山頂に到着した。
前黒法師岳を過ぎると、今夜の幕営地であるヘリポート跡を目指し今度は激下りをする。
激下りが終わると林道に出てヘリポート跡に到着し、ここでテント泊に慣れた受講生は、手際よく4テンと2テンを設営。
振り返ると前黒法師岳が雄姿を見せていた。
夕食は、焚火をかこみカレーうどん。こくとまろやかなルーが疲れた体に浸み込み疲労回復し、私は3杯いただいた。食担さん、ありがとう。美味しかった!
焚火と言えば「焼き芋」。直火で焼いた芋は「こんがり焼け、甘く、ほくほく」し美味しかった!
焚火の後始末は万全とするため、火のついた木を広げ貴重な水をかけ念入りに火を消した。
テント内に戻り、天気図の講義を受けた。今回は山行時の天気予想に向け、高層天気図の見方を勉強した。
今後、更に理解を深め山行天気予想に生かしたい。
明日は、黒法師岳のPHに向け、21:30に就寝した。
11月11日 3:30起床し、5:40に夜明け方面を眺めながら恒例の「行くぞー! オウ!」の掛け声を上げ黒法師岳山頂へ出発した。
暫くすると(6:20) 暖かい朝日が差し込み我がパーティを照らした。
落葉した唐松も青空に輝いていた。
黒法師岳に近づくにつれ、笹薮が広がり藪漕ぎが始まった。どこが道かも分からず、しかも背丈より高い笹藪もあった。快晴により朝露で濡れた笹薮漕ぎではズボンはビショビショであった。
やっと、黒法師岳山頂着。山頂と言っても樹木に囲まれているため展望は望めない。ここでの目玉は、なんと言っても「標石の×印」。一人ひとり標石を指差ししながら写真を撮り希少な標石の話で盛り上がった。普通の標石は「十印」であるが、ここの一等三角点のみ「×印」である。どうやら、誤って×印を彫ったらしいとのこと。
×印を十二分に眺め、集合写真を撮りヘリポート跡目指し下山にとりかかる。
上りよりも難しい下山時に地図読みを実践。まずは、整地、目標の方向にベースを合わせ、リングを回し磁針と矢印を合わせ、角度を読み、矢印と磁針が重なった方向へ進む。これを何回となく繰り返しながら下山した。
ヘリポートに戻りテント撤収。ここでも慣れた受講生は手際よく撤収できた。
最後に黒法師岳(左)と丸盆岳(右)を望む。
再び前黒法師岳への急登と寸又峡への激下りし下山。
今回の黒法師岳は、南アルプス南深部で中々行くことの出来ない山をPHでき、充実したステップアップ登山講座となった。
しかも、テント装備を担ぎ急登と激下りをこなすことで体力の自信にもつながったのではないか。
そして、前黒法師岳から黒法師岳の間は赤布もなく地図読みしなければ分からないルートを指導受け輪番制で先頭を少々迷いながらも歩けた。笹薮と急登の影響で下山時は暗くなったが、安全歩行で下山できた。
今回のコースとGPSデータ。
11月10日 寸又峡~前黒法師岳~ヘリポート跡(幕営地)
・沿面距離:10Km
・累積高度:+1,589m、 -489m
11月11日 ヘリポート跡(幕営地)~黒法師岳~ヘリポート跡~前黒法師岳~寸又峡
・沿面距離:16Km
・累積高度:+1,118m、 -2,230m
By もりもりJP
まずは、寸又峡を出発。天然記念物の日本カモシカが見送ってくれた。
寸又峡の林道は、ご覧のとおり前日の雨に濡れた紅葉が燃えるかの様に輝いていた。
また、遠くには大間ダム湖のミルキーブルーに架けられた「夢の吊橋」が望めた。この吊橋の橋の真ん中で恋に関する願い事をすれば叶えられるといわれるパワースポットでもある。
林道を歩くこと40分で、前黒法師岳登山口に到着。いきなり急登に備え、水分とエネルギーを補給。
今回は、通常のテント装備に加えテント場の水無しリスクに備え共同水1L、個人飲料1Lを担ぎ上げる山行となり急登は体に堪えた。
南アルプスは雨も多く樹林帯の中は苔が生え斜陽に照らされた苔が輝く中を気持ち良く歩いた。
前黒法師岳直前は、かなりの急登をこなし山頂に到着した。
前黒法師岳を過ぎると、今夜の幕営地であるヘリポート跡を目指し今度は激下りをする。
激下りが終わると林道に出てヘリポート跡に到着し、ここでテント泊に慣れた受講生は、手際よく4テンと2テンを設営。
振り返ると前黒法師岳が雄姿を見せていた。
夕食は、焚火をかこみカレーうどん。こくとまろやかなルーが疲れた体に浸み込み疲労回復し、私は3杯いただいた。食担さん、ありがとう。美味しかった!
焚火と言えば「焼き芋」。直火で焼いた芋は「こんがり焼け、甘く、ほくほく」し美味しかった!
焚火の後始末は万全とするため、火のついた木を広げ貴重な水をかけ念入りに火を消した。
テント内に戻り、天気図の講義を受けた。今回は山行時の天気予想に向け、高層天気図の見方を勉強した。
今後、更に理解を深め山行天気予想に生かしたい。
明日は、黒法師岳のPHに向け、21:30に就寝した。
11月11日 3:30起床し、5:40に夜明け方面を眺めながら恒例の「行くぞー! オウ!」の掛け声を上げ黒法師岳山頂へ出発した。
暫くすると(6:20) 暖かい朝日が差し込み我がパーティを照らした。
落葉した唐松も青空に輝いていた。
黒法師岳に近づくにつれ、笹薮が広がり藪漕ぎが始まった。どこが道かも分からず、しかも背丈より高い笹藪もあった。快晴により朝露で濡れた笹薮漕ぎではズボンはビショビショであった。
やっと、黒法師岳山頂着。山頂と言っても樹木に囲まれているため展望は望めない。ここでの目玉は、なんと言っても「標石の×印」。一人ひとり標石を指差ししながら写真を撮り希少な標石の話で盛り上がった。普通の標石は「十印」であるが、ここの一等三角点のみ「×印」である。どうやら、誤って×印を彫ったらしいとのこと。
×印を十二分に眺め、集合写真を撮りヘリポート跡目指し下山にとりかかる。
上りよりも難しい下山時に地図読みを実践。まずは、整地、目標の方向にベースを合わせ、リングを回し磁針と矢印を合わせ、角度を読み、矢印と磁針が重なった方向へ進む。これを何回となく繰り返しながら下山した。
ヘリポートに戻りテント撤収。ここでも慣れた受講生は手際よく撤収できた。
最後に黒法師岳(左)と丸盆岳(右)を望む。
再び前黒法師岳への急登と寸又峡への激下りし下山。
今回の黒法師岳は、南アルプス南深部で中々行くことの出来ない山をPHでき、充実したステップアップ登山講座となった。
しかも、テント装備を担ぎ急登と激下りをこなすことで体力の自信にもつながったのではないか。
そして、前黒法師岳から黒法師岳の間は赤布もなく地図読みしなければ分からないルートを指導受け輪番制で先頭を少々迷いながらも歩けた。笹薮と急登の影響で下山時は暗くなったが、安全歩行で下山できた。
今回のコースとGPSデータ。
11月10日 寸又峡~前黒法師岳~ヘリポート跡(幕営地)
・沿面距離:10Km
・累積高度:+1,589m、 -489m
11月11日 ヘリポート跡(幕営地)~黒法師岳~ヘリポート跡~前黒法師岳~寸又峡
・沿面距離:16Km
・累積高度:+1,118m、 -2,230m
By もりもりJP