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県連雪山基礎講座Ⅱ 厳冬期の恵那山

個人山行ブログ
県連雪山講座Ⅱ第2回目 中央アルプス【恵那山】
地図を読みラッセルをして雪稜を登るテント泊山行
ホワイトアウト・ナビゲーション訓練を実施しました。

 
1/26(金)前夜出発し1/27(土) 恵那山を目指す。
雪が深く広河原の駐車場まで入れず1,5kほどの林道歩きはやむえません。
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今日は晴れの予報だ。恵那山に向けて心躍るポーズは今だけ?
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やっと登山口の標識が見えた~ 「登山口まではまだ30分も先なんや」
180127 恵那山-06 やっと、登山口.jpg

川も凍りついている。今日の気温は-15℃以上。
180127 恵那山-08 川も凍りついている.jpg

登山口から沢に下るが急なため慎重に。
180128 恵那山-23 1,200m付近の急坂を下る.jpg

またその少し先も不安定な丸太橋を渡る。
本谷川に落ちないよう緊張しながら。
180127 恵那山-10 いきなり不安定な木橋.jpg

いきなりの急登のうえトレースがない。
誰も入ってないためラッセルを強いられる
180127 恵那山-11 尾根まで急登の始まり.jpg

先頭で歩いたパワフルな彼は本日のヒーロー♪♪♪
さすが鈴鹿の山で鍛えてるだけあると感心するばかり。
DSC08392.jpg
 
樹林帯を抜け尾根筋まで上がると展望が開けた。
見事な南アルプスの大パノラマに感激。   
180127 恵那山-28 右から聖.jpg

荒川三山 赤石 聖の雄姿が・・・南アルプスの名山が一望できる。
180127 恵那山-14 南アルプス満喫 右から河内岳 聖 赤石 荒川三山か?.jpg

辛かった登りも終えてここからは稜線歩き。
シュカブラの素晴らしいこと。 唯一無二の存在を感じる。
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眩いほどの雪の造形美
DSC08401.jpg

ここは風がキツイ! 予報では風速18mだったな。
いざとなったら耐風姿勢をしよう!前回の講習で教わりましたからね。
180127 恵那山-34 あの稜線もあと僅か 風がきつい.jpg

「あっ 夕日だ!綺麗~ もう日没なんや」
180127 恵那山-38 日没.jpg

A講師の号令!このコルで設営することになる。時間は18時を過ぎていた。
予定してた泊地の避難小屋まではタイムアウト。「何時間歩いたんやろ」
180128 恵那山-01 避難小屋に届かずコルでテント .jpg

2日め
さあ山頂へ・・・今日は女性群が先頭を行きます。
180128 恵那山-16.jpg

前日に届かなかった山頂に到着。
わたし達 頑張りましたよ~ laugh
180128 恵那山-07 恵那山山頂着.jpgDSC08404.jpg

目的の講習内容を今日はしっかり学ぼう!
ホワイトナビゲーション表の説明を聞く。
先ずは、ルートポイントを決める。その距離や標高差を計算する。
磁北から〇℃の方向へ〇m進み〇m登るかを表に書き込む。
復習の読図で現在地を確認する。
180128 恵那山-15 読図しながら.jpg 

避難小屋に到着。 
180128 恵那山-17 避難小屋着.jpg

小屋から 50mロープを使用してホワイトナビゲーションの訓練です。
まず、目的地を決める。その角度を確認し
コンパスの方位を確認しながら目的地まで進む。
最後方から「残りロープ5m~」「ピ~ピ~ピ~!」ロープ終了の合図を送る。
180128 恵那山-19 50mロープを使いホワイトアウトナビゲーション訓練.jpg

実施訓練を終えてテントを撤収に下山の準備。
180128 恵那山-21 下山に取り掛かる.jpg

小雪が降るなか下山、ここは1200m付近の登りがしんどかったところだ。
180128 恵那山-23 1,200m付近の急坂を下る.jpg

長~い林道をまたひたすら歩いて車デポ地まで向かう。
 180128 恵那山-27 林道を1時間強かけ駐車場へ.jpg

1/27(土)快晴
駐車デポ6:45 --- 本谷川林道駐車場8:05 --- 広河原登山口9:00~9:10
 --- 2160m付近(TS)
 1/28(日)晴れのち小雪
TS 9:15 --- 山頂9:30~9:45 --- 避難小屋 11:00~11:15
--- TS 14:00~14:50 --- 登山口16:30~16:40 --- 車デポ 18:20


荷が重かった。風も冷たく指先も痺れて辛かった。
飲料水、行動食はもちろん化粧水まで全てが凍ってしまっていた。
今でも指先がジンジンしてるが思起すと充実した2日間であり
忘れられない貴重な雪訓となった。
 
                        くみこん
 

この記事へのコメント

≫ もりもりJP | 2018年02月01日20時48分
くみこん さん、ブログアップありがとうございます。
厳冬期の南アルプス 恵那山の登山、厳しかった! と共に多少自信がついた山行でした。
極低温と強風では、ハードシェルの顔の周りのフードが吐く息で凍りついていました。
また、湿り気のないサラサラの雪は足が深く沈み込みラッセルが大変でしたが、Yさんの大活躍で山頂までたどり着いたと思います。
Yさんの「恐るべし筋力と心肺能力」に脱帽です。大変助かりました。
途中、樹木のない稜線からは、南アルプスの山々が迎えてくれ、素晴らしい眺望に「うっとり」でした。
二日目のホワイトアウトナビゲーションでは、コンパス片手に方位設定とその方向に進む訓練をし、ある程度コンパスが使える様になったと思います。
この様な訓練と実践を通して雪山を安全に楽しむ力をつけて行っているのだと実感した山行でしたね。

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