富山城主・佐々成政が軍用金を隠したという黄金伝説の山、そして3000級の山に囲まれ高くはないが360度の展望という孤高の山に魅力を感じ一度は登ってみたいと感じていた。
2017年8月19日 単独 曇り・霧
今年は天候不良で登るチャンスがなかなか訪れないが山の天気予報を頼りにわずかの期待に賭け決行。しかし、結果は徒労に終わってしまった。
18日、車で立山山麓スキー場に向かい、麓の「ロッジ太郎」で宿泊。途中金沢辺りから猛烈な豪雨に遭遇、しかし夕方から陽も差し明日を期待する。
19日早朝、曇り、富山湾方面は朝日がさしている。約2000m以上は雲の中。
鍬崎山登山者のためクワット・リフトは6:00スタート, 16:15クローズ。(通常はゴンドラ利用だが故障のためクワットに変更されていた。そのため歩行時間往復30分長くなっていたのに気づかず。)
コースタイムから見て余裕があるとみて、ロッジで朝食をとり、6:30のリフトに乗る。係員が「鍬崎山はハ-ドな山なので、帰りのリフトに乗り遅れないように」とアドバイスしてくれる。この一言が後になってしみじみとわかったが、その時はわからず後々後悔することになる。
コ-ス行程:
リフト山頂駅6:45→(0:55)→7:40瀬戸蔵山→(0:45)→8:25大品山8:35→(1:35)→
10:10独標→(1:20)→11:30鍬崎山12:05→(2:05)→14:10大品山14:15→(0:45)→
15:00瀬戸蔵山15:05→(0:45)→15:50リフト山頂駅 歩行時間 8時間10分
行動時間 9時間5分
リフトから麓の立山山麓スキー場と奥左は富山市方面
山頂駅(1080m)から瀬戸蔵山(1320m)を越え大品山(1404m)までは階段道の多いハイキングコース.
それにしてもアップダウンが結構あり軟弱コースではなさそう。
周りは樹林帯のみで、時折樹間から周辺の低い山は見えるが、高い山は雲の中。
大品山を過ぎると100m程下降して本格的な山道となる。3000m級の山道と違い周囲は樹林帯、大木も目立つ。ここ数日の天候不良のためか道もぬかるみうっかりすると足首まで泥に捕まることもあり大変、さらに木の根っこが繁茂し歩きづらく足元も要注意。
大品山からはブナの美林帯が続き、高度を上げるに従いダケカンバやアオモリトドマツの大樹が目立つ。これらの鑑賞だけでも値打がある。
1429mにはネズノコの大樹が辺りを睥睨している。
独標前には一ヶ所鎖場と足場杭の危険個所もある。
独標を過ぎるとさすがにきつい。黄金伝説どころではない。残念ながら周辺の山容を期待できないが足元の草花が癒してくれる。それにしても2000m級では涼しさもなく蒸れ状態で暑さがこたえる。曇ってはいるが雨が降らないのは助かる。
ツバメオモトの藍色実 キオンの黄花
最後は尾根の急登で喘ぎ喘ぎ、やっと山頂に到着。
鍬崎山山頂(2090m 二等三角点)、有峰湖から薬師岳・立山・剣・大日と360度の展望のはずだが、今日は残念ながら雲と霧に隠れ姿を見せず。しばらく待ったが帰りの時間が気になりあきらめざるを得ない。
前方。丸山の向こうに薬師岳が浮かび上がるはずなのに・・・・
帰りは根っこに阻まれ下山に結構かかる。暑さで体力も消耗、大品山への登り返しは消耗戦。
時間に余裕あれば慌てることはないがリフトのタイムリミットがあり、時間との競争。(遅れれば2時間余計に歩かねば・・・)
大品山からはアップダウンはあるものの高度を下げるので時間的に余裕があると思っていたが、結局登りとほぼ同じ時間を要してしまった。それだけ体力を消耗していたということでしょう。
係員が「鍬崎山はハ-ドな山なので、帰りのリフトに乗り遅れないように」との言葉が下山につれ徐々に身にしみる。言葉の重みを痛感した次第。
途中、少し焦ったがリフトクロ-ズ25分前になんとか下山できた。黄金伝説に魅かれた山どころか体力消耗の山であった。 天気の良い時に再度挑戦とは、今は思いたくないハードな山だった。
それにしても今日(土曜日)は鍬崎山登山のためにリフトを利用した人は3人のみと聞いた。冬のスキーがメインだろうが、よくも少ない登山者のために運営してくれるものだと感謝したい。
また、リフト係員が「よく登ってこられましたね。 ご苦労さんでした。」と声をかけてくれたのもありがたいことでした。
帰り、昨夜泊った「ロッジ太郎」で温泉に入り帰宅。その折も主人から「鍬崎山は高度から見て大したことないと高をくくってこられる人が多いが、本当はハードな山ですよ」と言われたことに大いに反省したい。
最後に参考のため反省点を列挙します。
◎ 天候不良が続き、少々焦り待ちきれなかったこと
◎ コースの難易度を多少甘く見ていたこと
◎ ゴンドラ運転が故障で変更され、リフトに変わっており歩行時間が30分余計に
なっていたことに気づかなかった
◎ リフト係員の言葉を軽く考えていたこと
◎ 真夏に2000m級のハード登山は控えるべきか
◎ 小生年齢を考えての登山に適当だったかどうか
By しばちゃん
今年は天候不良で登るチャンスがなかなか訪れないが山の天気予報を頼りにわずかの期待に賭け決行。しかし、結果は徒労に終わってしまった。
18日、車で立山山麓スキー場に向かい、麓の「ロッジ太郎」で宿泊。途中金沢辺りから猛烈な豪雨に遭遇、しかし夕方から陽も差し明日を期待する。
19日早朝、曇り、富山湾方面は朝日がさしている。約2000m以上は雲の中。
鍬崎山登山者のためクワット・リフトは6:00スタート, 16:15クローズ。(通常はゴンドラ利用だが故障のためクワットに変更されていた。そのため歩行時間往復30分長くなっていたのに気づかず。)
コースタイムから見て余裕があるとみて、ロッジで朝食をとり、6:30のリフトに乗る。係員が「鍬崎山はハ-ドな山なので、帰りのリフトに乗り遅れないように」とアドバイスしてくれる。この一言が後になってしみじみとわかったが、その時はわからず後々後悔することになる。
コ-ス行程:
リフト山頂駅6:45→(0:55)→7:40瀬戸蔵山→(0:45)→8:25大品山8:35→(1:35)→
10:10独標→(1:20)→11:30鍬崎山12:05→(2:05)→14:10大品山14:15→(0:45)→
15:00瀬戸蔵山15:05→(0:45)→15:50リフト山頂駅 歩行時間 8時間10分
行動時間 9時間5分
リフトから麓の立山山麓スキー場と奥左は富山市方面
山頂駅(1080m)から瀬戸蔵山(1320m)を越え大品山(1404m)までは階段道の多いハイキングコース.
それにしてもアップダウンが結構あり軟弱コースではなさそう。
周りは樹林帯のみで、時折樹間から周辺の低い山は見えるが、高い山は雲の中。
大品山を過ぎると100m程下降して本格的な山道となる。3000m級の山道と違い周囲は樹林帯、大木も目立つ。ここ数日の天候不良のためか道もぬかるみうっかりすると足首まで泥に捕まることもあり大変、さらに木の根っこが繁茂し歩きづらく足元も要注意。
大品山からはブナの美林帯が続き、高度を上げるに従いダケカンバやアオモリトドマツの大樹が目立つ。これらの鑑賞だけでも値打がある。
1429mにはネズノコの大樹が辺りを睥睨している。
独標前には一ヶ所鎖場と足場杭の危険個所もある。
独標を過ぎるとさすがにきつい。黄金伝説どころではない。残念ながら周辺の山容を期待できないが足元の草花が癒してくれる。それにしても2000m級では涼しさもなく蒸れ状態で暑さがこたえる。曇ってはいるが雨が降らないのは助かる。
ツバメオモトの藍色実 キオンの黄花
最後は尾根の急登で喘ぎ喘ぎ、やっと山頂に到着。
鍬崎山山頂(2090m 二等三角点)、有峰湖から薬師岳・立山・剣・大日と360度の展望のはずだが、今日は残念ながら雲と霧に隠れ姿を見せず。しばらく待ったが帰りの時間が気になりあきらめざるを得ない。
前方。丸山の向こうに薬師岳が浮かび上がるはずなのに・・・・
帰りは根っこに阻まれ下山に結構かかる。暑さで体力も消耗、大品山への登り返しは消耗戦。
時間に余裕あれば慌てることはないがリフトのタイムリミットがあり、時間との競争。(遅れれば2時間余計に歩かねば・・・)
大品山からはアップダウンはあるものの高度を下げるので時間的に余裕があると思っていたが、結局登りとほぼ同じ時間を要してしまった。それだけ体力を消耗していたということでしょう。
係員が「鍬崎山はハ-ドな山なので、帰りのリフトに乗り遅れないように」との言葉が下山につれ徐々に身にしみる。言葉の重みを痛感した次第。
途中、少し焦ったがリフトクロ-ズ25分前になんとか下山できた。黄金伝説に魅かれた山どころか体力消耗の山であった。 天気の良い時に再度挑戦とは、今は思いたくないハードな山だった。
それにしても今日(土曜日)は鍬崎山登山のためにリフトを利用した人は3人のみと聞いた。冬のスキーがメインだろうが、よくも少ない登山者のために運営してくれるものだと感謝したい。
また、リフト係員が「よく登ってこられましたね。 ご苦労さんでした。」と声をかけてくれたのもありがたいことでした。
帰り、昨夜泊った「ロッジ太郎」で温泉に入り帰宅。その折も主人から「鍬崎山は高度から見て大したことないと高をくくってこられる人が多いが、本当はハードな山ですよ」と言われたことに大いに反省したい。
最後に参考のため反省点を列挙します。
◎ 天候不良が続き、少々焦り待ちきれなかったこと
◎ コースの難易度を多少甘く見ていたこと
◎ ゴンドラ運転が故障で変更され、リフトに変わっており歩行時間が30分余計に
なっていたことに気づかなかった
◎ リフト係員の言葉を軽く考えていたこと
◎ 真夏に2000m級のハード登山は控えるべきか
◎ 小生年齢を考えての登山に適当だったかどうか
By しばちゃん