2016年9月9日~11日
4年越し、4回目の計画で念願の聖岳・赤石岳をテント泊縦走した。
2016年9月9日~11日、2名。
9月8日(木)曇り。
滋賀県を16:40発し新名神・新東名を経由し畑薙第一ダム臨時駐車場を目指す。
途中、浜松SAで餃子定食でエネルギーをチャージする。
新静岡ICから細い山道を延々2時間、60Km走る。この間、対向車に一台も出会わなかった。
今回は、事前にTELで道路通行止め情報を収集し道迷いも無く6時間弱で駐車場に22時頃着。
車中で仮眠を取る。
9月9日(金)AM快晴
駐車場はガラガラで昨年のシルバーウィークの満杯状態とはかけ離れていた。
また、送迎バスを待つ人も、昨年の長蛇の列に対し、今回は数えられ34名。
7:30始発のバスに乗り、聖沢登山口を目指す。
バスは1台で乗り切れず、5名は次のバスとなり、1時間待ちか?
聖沢登山口下車の人は、最後に乗り込み補助席。バスに揺られ50分で聖沢登山口で下車。
いよいよこれから聖岳・赤石岳縦走の始まりである。登山口を8:40出発。
まずは、樹林帯を進む。急登が続き4時間程で聖岳が雄姿を見せる。
登山開始から5時間、標高差1,100m、今日の目標である聖平小屋へ到着。
5時間の歩行時間の内、4時間近くが急登であった。
聖平小屋でテント泊受付に行くと、小屋名物の「フルーツポンチ」がウェルカムデザートと称して置いてあった。
登山後の甘味は格別で、私は3杯いただく。
私が受付している間に、相方はテントを張りテントの中で顔を覗かせた。
今季、私が購入したマイテントである。背景は、明日挑戦する聖岳。
午後から聖岳にガスがかかってきた。小屋の人からは、明日は晴れですよ! 聖岳と天候に心弾む。
この聖平小屋のトイレ設備は、水洗トイレで新しく綺麗であった。
明日の聖岳登山に向け、17時に就寝。
9月10日(土) 快晴。 3:30起床し、4:45出発。
今日の予定は、聖岳山頂~百閒洞の家まで。
まずは、聖岳山頂まで標高差600mを登る。
天気予報通り、快晴で夜明け前の静けさと朝焼けのグラデーションが私達を迎えてくれた。
暫くすると、富士山の朝焼けが南方に見えるとともに、薄い雲が横に広がり素晴らしい朝焼けとなった。
日も昇り富士山を望みながら聖岳山頂を目指し力強く急登する。
小聖岳に到着。これから登る聖岳山頂を見上げる。それにしても急坂だな~。
聖岳山頂を目指し急登する。
急登を熟し、念願の聖岳登頂の喜びを相方とハイタッチで分かち合う。背景は、赤石岳と後方は鳳凰三山。
振り返ると、上河内岳、茶臼岳、光岳を望む。
下方には、大学生のパーティが急登し山頂を目指している。
更に下方の赤い点は、テント泊した聖平小屋が見える。
聖岳山頂は南アルプス南部に位置し、多くの南アルプスの山々が望める。
赤石岳(左)と後方には鳳凰三山が見える。
先が長いため、前方右の奥聖はパスして百閒洞の家を目指す。
これから百閒洞の家まで、超アップダウンが続く厳しい道となる。
まずは、聖岳山頂から400m下降し、左正面の兎岳まで200m上昇する。
まずは、あの左下のコルまで降りる。
聖岳と兎岳のコルに到着し、いよいよ兎岳まで梯子or階段に似た急登となる。
途中、兎岳避難小屋を通過する。
かなりキツイ急登を熟し、やっとの思いで兎岳山頂に到着。
ここでも素晴らしい360度の展望が楽しめる。
聖岳と違って、西に移動したため南アルプスの山々をある程度側面から見て取れる。
左から仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、間ノ岳、塩見岳、荒川三山、赤石岳と何とも言えない展望である。
次なるは、正面の丸い小兎岳を目指す。兎岳山頂から見ると、大した高い山には見えない。
ところが、実際に登り始めると兎岳程ではないが、下りから一転して登り返しは、体が直ぐには反応せず力が入らない。
小兎岳山頂着。 ここでの展望も素晴らしく正面には赤石岳がドッシリ構える。
次なるは、中盛丸山へ向かう。右後方には仙丈ケ岳が見える。
聖岳の後、3つ目の山とあって再々の登り返しが体に堪える。100m下り、200m登る。
きつかった!!
きつい急登もその甲斐あって、中盛丸山での展望は素晴らしい。南アルプスの山々を独り占め。
振返ると、来た道を望む。聖岳、兎岳、小兎岳とアップダウンを繰り返しながら良くここまで来た。
中盛丸山まで来ると、正面の大沢岳には登らず、右下の百閒洞の家まで下るのみ。と言いながら1時間と結構時間がかかった。
なんと、標高差350m下降した。これで、赤石岳山頂まで700mの標高差である。
途中、赤い実を付けたナナカマドが心を和ませてくれた。まだまだ葉は緑一色。
本日のテン場、百閒洞の家に13時頃着。予定よりも1.5時間早く到着。
百閒洞の家の人から「明日から天気は下り坂のため、赤石岳避難小屋まで行っては?」とのアドバイスを受ける。
ガスや雨の中を赤石岳に歩くよりも、このまま赤石岳避難小屋まで行った方が快晴の中、展望が楽しめ天候のリスクを回避できる。
時間も約3時間の距離。二人で相談の結果、夕日と朝日を楽しむこともオプションとして赤石岳避難小屋まで行くことに決定。
赤石避難小屋に行くために飲料水を補給し、百閒平まで300m登り、そこから赤石岳山頂まで400m登る超ハードな行程。
本日、5つ目の急登に挑む。(聖岳、兎岳、小兎岳、中盛丸山、百閒平)
百閒平に到着し、いよいよ本日最後の山、ガスが吹き上がる赤石岳を目前にする。
赤石岳山頂を目指し聖岳を望みながらトラバースのガレ場を進む。
赤石岳の大斜面コルに到着。
山頂付近にゴマ粒みたいな2人のパーティが歩をゆっくり進めながら急登する姿を目撃。
「しんどそう」であることが、動きの遅さから伺える。
これから、我がパーティも同じ道を400m急登する。
そのためにも、休憩しエネルギーを補給した。
急登すること70分、赤石岳避難小屋が目に飛び込む。(やっとついた!)
聖平小屋を4:45に出発し12時間弱が経過。大変良く登り降りした。
赤石岳避難小屋では多くの登山客で賑わっていた。我がパーティは素泊まり。
昨年に続き、赤石岳山頂に挨拶に行くが17時頃誰も居なかった。この時間帯はガスがかかり小赤石岳方面の展望は望めなかった。
赤石岳山頂から東に目を向けると左に「ブロッケン現象」を確認。避難小屋主人に話を聞くと、ここでは良く発生するとのこと。
南西方面は、青空もあり夕焼けが期待できそうと、小屋の主人と話していたら夕焼けが進み、慌てて山頂へ走って向かう。
標高3,000mで走ると呼吸困難に陥り途中で倒れそうになる。止む無く、山頂直前で沈みゆく夕日を眺める登山客を狙った。
本日の山行は、これで終了。 歩行時間12時簡弱。累計標高差約+2,400m。
夜には、満点の星空で明日の天気が快晴を伺わせる。
9月11日(日) 3:30起床。 晴れ、気温6度。
本日の予定は、赤石岳山頂を朝焼けを楽しみ、その後椹島ロッヂへ下山するのみ。
日の出を待つも、雲がかかり定刻になっても太陽が顔を出さなかった。
厚い雲に遮られため。写真は、赤石岳避難小屋と後方は積乱雲。
朝焼けは諦め、東尾根(大倉尾根)を赤石小屋目指し激下りの始まり。椹島島ロッヂまで約2,000m下る。
写真前方は、小赤石岳と後方は東岳(悪沢岳)。
小赤石岳を望みながら下山する。
赤石小屋に到着。この頃、空には鱗雲が広がっていた、
特に聖岳から放射線状に伸びる鱗雲は見応えがあった。
樹林帯突入前、聖岳最後の雄姿に見惚れる。その右手には、急登できつかった兎岳も見送ってくれた。
椹島ロッヂ付近まで来ると、エビフライが点在しだす。
正体は、リスがカラマツの実を食べつくした後のもの。
赤石岳山頂から5時間20分ほどで、椹島ロッヂ登山口に到着。
念願の聖岳山行は快晴の元、素晴らしい展望と苦しいながらもテント泊装備を担ぎ、厳しいアップダウンを歩き通した満足感に包まれ、幕を閉じた。
また、行こうかと言われたら、当分聖岳から赤石岳は行かなくても良い!と相方と意見が一致。
今回の山行は、これまでで一番厳しいものとなった。そのGPSデータを示しておく。
・延面距離:約33Km
・累計標高差(+):3,676m
・累計標高差(-): 3,642m
・行動時間 3日間合計:約22時間
なお、感動が大きかったため、長文となりましたこと、ご容赦をお願いいたします。
次もテントを担ぎ聖以外で夕日・朝陽の中の山行を楽しみたいと想いつつ帰路に着いた。
(写真をクリックすると拡大し、拡大写真をクリックすると次の写真に移行します。)
もりもりJP
9月8日(木)曇り。
滋賀県を16:40発し新名神・新東名を経由し畑薙第一ダム臨時駐車場を目指す。
途中、浜松SAで餃子定食でエネルギーをチャージする。
新静岡ICから細い山道を延々2時間、60Km走る。この間、対向車に一台も出会わなかった。
今回は、事前にTELで道路通行止め情報を収集し道迷いも無く6時間弱で駐車場に22時頃着。
車中で仮眠を取る。
9月9日(金)AM快晴
駐車場はガラガラで昨年のシルバーウィークの満杯状態とはかけ離れていた。
また、送迎バスを待つ人も、昨年の長蛇の列に対し、今回は数えられ34名。
7:30始発のバスに乗り、聖沢登山口を目指す。
バスは1台で乗り切れず、5名は次のバスとなり、1時間待ちか?
聖沢登山口下車の人は、最後に乗り込み補助席。バスに揺られ50分で聖沢登山口で下車。
いよいよこれから聖岳・赤石岳縦走の始まりである。登山口を8:40出発。
まずは、樹林帯を進む。急登が続き4時間程で聖岳が雄姿を見せる。
登山開始から5時間、標高差1,100m、今日の目標である聖平小屋へ到着。
5時間の歩行時間の内、4時間近くが急登であった。
聖平小屋でテント泊受付に行くと、小屋名物の「フルーツポンチ」がウェルカムデザートと称して置いてあった。
登山後の甘味は格別で、私は3杯いただく。
私が受付している間に、相方はテントを張りテントの中で顔を覗かせた。
今季、私が購入したマイテントである。背景は、明日挑戦する聖岳。
午後から聖岳にガスがかかってきた。小屋の人からは、明日は晴れですよ! 聖岳と天候に心弾む。
この聖平小屋のトイレ設備は、水洗トイレで新しく綺麗であった。
明日の聖岳登山に向け、17時に就寝。
9月10日(土) 快晴。 3:30起床し、4:45出発。
今日の予定は、聖岳山頂~百閒洞の家まで。
まずは、聖岳山頂まで標高差600mを登る。
天気予報通り、快晴で夜明け前の静けさと朝焼けのグラデーションが私達を迎えてくれた。
暫くすると、富士山の朝焼けが南方に見えるとともに、薄い雲が横に広がり素晴らしい朝焼けとなった。
日も昇り富士山を望みながら聖岳山頂を目指し力強く急登する。
小聖岳に到着。これから登る聖岳山頂を見上げる。それにしても急坂だな~。
聖岳山頂を目指し急登する。
急登を熟し、念願の聖岳登頂の喜びを相方とハイタッチで分かち合う。背景は、赤石岳と後方は鳳凰三山。
振り返ると、上河内岳、茶臼岳、光岳を望む。
下方には、大学生のパーティが急登し山頂を目指している。
更に下方の赤い点は、テント泊した聖平小屋が見える。
聖岳山頂は南アルプス南部に位置し、多くの南アルプスの山々が望める。
赤石岳(左)と後方には鳳凰三山が見える。
先が長いため、前方右の奥聖はパスして百閒洞の家を目指す。
これから百閒洞の家まで、超アップダウンが続く厳しい道となる。
まずは、聖岳山頂から400m下降し、左正面の兎岳まで200m上昇する。
まずは、あの左下のコルまで降りる。
聖岳と兎岳のコルに到着し、いよいよ兎岳まで梯子or階段に似た急登となる。
途中、兎岳避難小屋を通過する。
かなりキツイ急登を熟し、やっとの思いで兎岳山頂に到着。
ここでも素晴らしい360度の展望が楽しめる。
聖岳と違って、西に移動したため南アルプスの山々をある程度側面から見て取れる。
左から仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、間ノ岳、塩見岳、荒川三山、赤石岳と何とも言えない展望である。
次なるは、正面の丸い小兎岳を目指す。兎岳山頂から見ると、大した高い山には見えない。
ところが、実際に登り始めると兎岳程ではないが、下りから一転して登り返しは、体が直ぐには反応せず力が入らない。
小兎岳山頂着。 ここでの展望も素晴らしく正面には赤石岳がドッシリ構える。
次なるは、中盛丸山へ向かう。右後方には仙丈ケ岳が見える。
聖岳の後、3つ目の山とあって再々の登り返しが体に堪える。100m下り、200m登る。
きつかった!!
きつい急登もその甲斐あって、中盛丸山での展望は素晴らしい。南アルプスの山々を独り占め。
振返ると、来た道を望む。聖岳、兎岳、小兎岳とアップダウンを繰り返しながら良くここまで来た。
中盛丸山まで来ると、正面の大沢岳には登らず、右下の百閒洞の家まで下るのみ。と言いながら1時間と結構時間がかかった。
なんと、標高差350m下降した。これで、赤石岳山頂まで700mの標高差である。
途中、赤い実を付けたナナカマドが心を和ませてくれた。まだまだ葉は緑一色。
本日のテン場、百閒洞の家に13時頃着。予定よりも1.5時間早く到着。
百閒洞の家の人から「明日から天気は下り坂のため、赤石岳避難小屋まで行っては?」とのアドバイスを受ける。
ガスや雨の中を赤石岳に歩くよりも、このまま赤石岳避難小屋まで行った方が快晴の中、展望が楽しめ天候のリスクを回避できる。
時間も約3時間の距離。二人で相談の結果、夕日と朝日を楽しむこともオプションとして赤石岳避難小屋まで行くことに決定。
赤石避難小屋に行くために飲料水を補給し、百閒平まで300m登り、そこから赤石岳山頂まで400m登る超ハードな行程。
本日、5つ目の急登に挑む。(聖岳、兎岳、小兎岳、中盛丸山、百閒平)
百閒平に到着し、いよいよ本日最後の山、ガスが吹き上がる赤石岳を目前にする。
赤石岳山頂を目指し聖岳を望みながらトラバースのガレ場を進む。
赤石岳の大斜面コルに到着。
山頂付近にゴマ粒みたいな2人のパーティが歩をゆっくり進めながら急登する姿を目撃。
「しんどそう」であることが、動きの遅さから伺える。
これから、我がパーティも同じ道を400m急登する。
そのためにも、休憩しエネルギーを補給した。
急登すること70分、赤石岳避難小屋が目に飛び込む。(やっとついた!)
聖平小屋を4:45に出発し12時間弱が経過。大変良く登り降りした。
赤石岳避難小屋では多くの登山客で賑わっていた。我がパーティは素泊まり。
昨年に続き、赤石岳山頂に挨拶に行くが17時頃誰も居なかった。この時間帯はガスがかかり小赤石岳方面の展望は望めなかった。
赤石岳山頂から東に目を向けると左に「ブロッケン現象」を確認。避難小屋主人に話を聞くと、ここでは良く発生するとのこと。
南西方面は、青空もあり夕焼けが期待できそうと、小屋の主人と話していたら夕焼けが進み、慌てて山頂へ走って向かう。
標高3,000mで走ると呼吸困難に陥り途中で倒れそうになる。止む無く、山頂直前で沈みゆく夕日を眺める登山客を狙った。
本日の山行は、これで終了。 歩行時間12時簡弱。累計標高差約+2,400m。
夜には、満点の星空で明日の天気が快晴を伺わせる。
9月11日(日) 3:30起床。 晴れ、気温6度。
本日の予定は、赤石岳山頂を朝焼けを楽しみ、その後椹島ロッヂへ下山するのみ。
日の出を待つも、雲がかかり定刻になっても太陽が顔を出さなかった。
厚い雲に遮られため。写真は、赤石岳避難小屋と後方は積乱雲。
朝焼けは諦め、東尾根(大倉尾根)を赤石小屋目指し激下りの始まり。椹島島ロッヂまで約2,000m下る。
写真前方は、小赤石岳と後方は東岳(悪沢岳)。
小赤石岳を望みながら下山する。
赤石小屋に到着。この頃、空には鱗雲が広がっていた、
特に聖岳から放射線状に伸びる鱗雲は見応えがあった。
樹林帯突入前、聖岳最後の雄姿に見惚れる。その右手には、急登できつかった兎岳も見送ってくれた。
椹島ロッヂ付近まで来ると、エビフライが点在しだす。
正体は、リスがカラマツの実を食べつくした後のもの。
赤石岳山頂から5時間20分ほどで、椹島ロッヂ登山口に到着。
念願の聖岳山行は快晴の元、素晴らしい展望と苦しいながらもテント泊装備を担ぎ、厳しいアップダウンを歩き通した満足感に包まれ、幕を閉じた。
また、行こうかと言われたら、当分聖岳から赤石岳は行かなくても良い!と相方と意見が一致。
今回の山行は、これまでで一番厳しいものとなった。そのGPSデータを示しておく。
・延面距離:約33Km
・累計標高差(+):3,676m
・累計標高差(-): 3,642m
・行動時間 3日間合計:約22時間
なお、感動が大きかったため、長文となりましたこと、ご容赦をお願いいたします。
次もテントを担ぎ聖以外で夕日・朝陽の中の山行を楽しみたいと想いつつ帰路に着いた。
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