6月4日(火)~6日(木)
テント泊2泊3日で奥多摩の西端(鷹ノ巣山)から東京都最高峰の雲取山(2017m)を経て、奥秩父の東端(笠取山)まで歩きました。関西からはあまりなじみがない山域ですが、明るい尾根の縦走で、シャクナゲやミツバツツジの花、そして新緑がきれいでした。
東京に2年ほどいましたが、その時には登れなかった雲取山に初めて登ることができました。
6月4日(火)
前日に京都駅から夜行バスで八王子駅へ、JRで奥多摩駅、そこからバスで東日原(「ひがしにっぱら」、関西の人は読めません)で降ります。登山口はすぐで、沢を渡ると尾根の登りになります。
ちょうど新緑の季節です。
ブナ、カエデ、カラマツなどの森で、カエデ類は紅葉の季節が楽しみです。
ちょうどミツバツツジの季節です。関西ではコバノミツバツツジですが、こちらはトウゴクミツバツツジらしいです。私には違いが分かりません。
初日は時々陽がさしましたが霞んでいて展望はあまりなく、七ッ石小屋に到着。素泊まりだけの素朴な小屋です。
平日ということもあり、小屋の宿泊者は数人程度で、テント泊は私だけでした。テント場も広くはなかったですが、私一人の独占で、ベンチ、テーブルも使い放題で、極めて快適でした。今回は天気が荒れることは予想されなかったので、テント代わりにツエルトを使いました。
日の入りの頃になって、初めて富士山がうっすらと見えました。
6月5日(水)
予報ではくもりがちで、変わりやすくて雨も降るかもということ。
少し登ると雲取山が見えてきました。
こちらはヤマツツジのようですが、まだ少し早いです。
富士山は肉眼でははっきりとしていますが、光が弱く、バックが青空でないため、写真はきれいに撮れません。これはこれで水墨画のような雰囲気です。
雲取山頂上には立派な避難小屋があります。中はきれいで快適そうです。
「東京都最高峰」の雲取山の立派な標識です。雲取山は東京都、埼玉県、山梨県の境にあります。この標識の裏には埼玉県の名前も書かれていました。
山梨県は別に標識を建てて自分の土地であることを主張しています。山梨百名山らしいですが、山梨ならいくらでも名山がありそうです。
こちらは日本百名山の標識。
頂上には今の三角点とは別に、明治16年に設置された「原三角測點」がありました。今の三角点の前に内務省地理局が設置したもので、現存するものは全国で3基のみで、歴史的な文化財です。
これから歩く三ツ山から飛龍山の縦走路です。
縦走路の最初は、落葉樹の新緑とシラビソなどの針葉常緑樹の明るい尾根を進みます。
三ツ山から飛龍山は、尾根のすぐ下の急な斜面に道がありますが、よく整備されています。さすがに国立公園(秩父多摩甲斐国立公園)でしょうか。
三ツ山を越えるとシャクナゲが現れ、飛龍山(名前がよいです。)に近づくと数が増えてきます。こちらも関西のホンシャクナゲでなく、アズマシャクナゲだそうです。違いは分かりません。
飛龍山の下りはシャクナゲの中を歩きます。
今日の泊りは将監(しょうげん)小屋、ここも素朴な古い小屋です。テント場は広く、普通のレベルから言えばどこも十分ですが、少しでも平で傾きのないところを選ぼうとして、結構迷いました。
小屋番は不在で、小屋の泊り客はなし、テントは女性の単独と私だけでした。
きれいな水がパイプから流れていて助かります。
今日は予想よりも天気はよく、小屋についたころは快晴になりました。
6月6日(木)
今日の天気予報は晴れ、山の肩から日が昇ります。
西からの雲が稜線を越えていきます。
今日もシャクナゲが続きます。シャクナゲは急な岩の斜面が好きなようで、岩場が出てきて歩きにくくなったと思うとシャクナゲが現れます。ここは群生しています。
青空をバックにすると映えます。
この地域もシカの被害に困っているようで、防鹿柵や木にネットを巻いているところもあります。
ササの中にシカの踏み跡がついています。
高い木は多いのですが、シカが食べてしまうせいか、陽の届く開けた所にも低木層がなく、将来が心配されます。どこかの山岳会のようです。
シャクナゲがない歩きやすいところになると、ミツバツツジの花とシラカバの新緑がきれいです。ウグイスもきれいな声で鳴いていて、のんびりした時間を過ごしました。
シラカバの新緑です。
今日も富士山は見えていましたが、笠取山の近くでは雲がかかってきました。それまで霞んでいて写真はだめでしたが、この時は比較的はっきり撮れました。
最終ゴールの笠取山もシャクナゲに囲まれています。
笠取山は駐車場から3時間程度で登れるようで、たくさんの人で賑わっていました。左に遠く見えるのは奥秩父最高峰の北奥千丈岳(2601m)で、右の方には甲武信岳が顔をのぞかせています。
谷に下るところの雁峠から笠取山を振り返ります。きれいな三角形です。
この先の斜面を登って進むと甲武信岳へ、さらに縦走路を行くと北奥千丈岳から金峰山となりますが、今回はここで谷に下りました。
新緑の谷を下って車道に出、少しいくと西沢渓谷のバス停になります。ここからバスでJR山梨市駅に、甲府、塩尻、名古屋、米原と乗り継いで滋賀に帰りました。
新緑もきれいでしたが、紅葉もきれいなコースと思います。今度は秋にまた来たいと思います。
前日に京都駅から夜行バスで八王子駅へ、JRで奥多摩駅、そこからバスで東日原(「ひがしにっぱら」、関西の人は読めません)で降ります。登山口はすぐで、沢を渡ると尾根の登りになります。
ちょうど新緑の季節です。
ブナ、カエデ、カラマツなどの森で、カエデ類は紅葉の季節が楽しみです。
ちょうどミツバツツジの季節です。関西ではコバノミツバツツジですが、こちらはトウゴクミツバツツジらしいです。私には違いが分かりません。
初日は時々陽がさしましたが霞んでいて展望はあまりなく、七ッ石小屋に到着。素泊まりだけの素朴な小屋です。
平日ということもあり、小屋の宿泊者は数人程度で、テント泊は私だけでした。テント場も広くはなかったですが、私一人の独占で、ベンチ、テーブルも使い放題で、極めて快適でした。今回は天気が荒れることは予想されなかったので、テント代わりにツエルトを使いました。
日の入りの頃になって、初めて富士山がうっすらと見えました。
6月5日(水)
予報ではくもりがちで、変わりやすくて雨も降るかもということ。
少し登ると雲取山が見えてきました。
こちらはヤマツツジのようですが、まだ少し早いです。
富士山は肉眼でははっきりとしていますが、光が弱く、バックが青空でないため、写真はきれいに撮れません。これはこれで水墨画のような雰囲気です。
雲取山頂上には立派な避難小屋があります。中はきれいで快適そうです。
「東京都最高峰」の雲取山の立派な標識です。雲取山は東京都、埼玉県、山梨県の境にあります。この標識の裏には埼玉県の名前も書かれていました。
山梨県は別に標識を建てて自分の土地であることを主張しています。山梨百名山らしいですが、山梨ならいくらでも名山がありそうです。
こちらは日本百名山の標識。
頂上には今の三角点とは別に、明治16年に設置された「原三角測點」がありました。今の三角点の前に内務省地理局が設置したもので、現存するものは全国で3基のみで、歴史的な文化財です。
これから歩く三ツ山から飛龍山の縦走路です。
縦走路の最初は、落葉樹の新緑とシラビソなどの針葉常緑樹の明るい尾根を進みます。
三ツ山から飛龍山は、尾根のすぐ下の急な斜面に道がありますが、よく整備されています。さすがに国立公園(秩父多摩甲斐国立公園)でしょうか。
三ツ山を越えるとシャクナゲが現れ、飛龍山(名前がよいです。)に近づくと数が増えてきます。こちらも関西のホンシャクナゲでなく、アズマシャクナゲだそうです。違いは分かりません。
飛龍山の下りはシャクナゲの中を歩きます。
今日の泊りは将監(しょうげん)小屋、ここも素朴な古い小屋です。テント場は広く、普通のレベルから言えばどこも十分ですが、少しでも平で傾きのないところを選ぼうとして、結構迷いました。
小屋番は不在で、小屋の泊り客はなし、テントは女性の単独と私だけでした。
きれいな水がパイプから流れていて助かります。
今日は予想よりも天気はよく、小屋についたころは快晴になりました。
6月6日(木)
今日の天気予報は晴れ、山の肩から日が昇ります。
西からの雲が稜線を越えていきます。
今日もシャクナゲが続きます。シャクナゲは急な岩の斜面が好きなようで、岩場が出てきて歩きにくくなったと思うとシャクナゲが現れます。ここは群生しています。
青空をバックにすると映えます。
この地域もシカの被害に困っているようで、防鹿柵や木にネットを巻いているところもあります。
ササの中にシカの踏み跡がついています。
高い木は多いのですが、シカが食べてしまうせいか、陽の届く開けた所にも低木層がなく、将来が心配されます。どこかの山岳会のようです。
シャクナゲがない歩きやすいところになると、ミツバツツジの花とシラカバの新緑がきれいです。ウグイスもきれいな声で鳴いていて、のんびりした時間を過ごしました。
シラカバの新緑です。
今日も富士山は見えていましたが、笠取山の近くでは雲がかかってきました。それまで霞んでいて写真はだめでしたが、この時は比較的はっきり撮れました。
最終ゴールの笠取山もシャクナゲに囲まれています。
笠取山は駐車場から3時間程度で登れるようで、たくさんの人で賑わっていました。左に遠く見えるのは奥秩父最高峰の北奥千丈岳(2601m)で、右の方には甲武信岳が顔をのぞかせています。
谷に下るところの雁峠から笠取山を振り返ります。きれいな三角形です。
この先の斜面を登って進むと甲武信岳へ、さらに縦走路を行くと北奥千丈岳から金峰山となりますが、今回はここで谷に下りました。
新緑の谷を下って車道に出、少しいくと西沢渓谷のバス停になります。ここからバスでJR山梨市駅に、甲府、塩尻、名古屋、米原と乗り継いで滋賀に帰りました。
新緑もきれいでしたが、紅葉もきれいなコースと思います。今度は秋にまた来たいと思います。
K3号