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紅葉の奥又白池~A沢~前穂高岳

個人山行ブログ
紅葉とバリエーションルート「前穂高岳A沢」へ
滋賀県連CSS山行 第Ⅲ ステップアップ登山講座
2018年10月7日~8日 快晴 参加者6名

台風25号が通過する中、連休後半の2日間は晴れ予報のため奥又白池から前穂高岳山行を実施。
コースは、上高地BT~新村橋~奥又白池(テント泊)~A沢~前穂高岳~岳沢~上高地でA沢はバリエーションルート。
 
まずは、上高地BTから徳沢を目指し左に明神岳を望みながら梓川沿いを進む。
181007 奥又白~前穂- 7 明神岳を望みながら徳沢へ.jpg
 
徳沢近くになると、本日登る写真左上の奥又白谷を望む。
181007 奥又白~前穂- 8  左の谷をこれから目指す.jpg
 
新村橋を渡り、いよいよ奥又白谷登山口へ入る。新村橋は、奥又白谷の岩壁にクライミングルートを開いた登山家、新村正一氏の功績を偲んで架けられた橋である。
181007 奥又白~前穂-10_1 新村橋を渡り、奥又白池を目指す.jpg
 
登山口に入ると、快晴と紅葉の中を気持ちよく進むが、次第に急登が始まった。
181007 奥又白~前穂-01 紅葉の中を進む.jpg
 

そして、松高ルンゼを前に、右側の山(尾根)に取り付く。ここから更なる急登が始まった。
 DSCN0219.jpg

12:45 左にトラバースし尾根を越えると別世界の奥又白池畔に到着。今夜はここでテント泊する。
181007 奥又白~前穂-13 登りきると奥又白池畔に.jpg
 
テントを張り、小高い山に登り振り返ると正面に険しい前穂高岳の本峰~4峰を望む。
左2張りが我がパーティのテント。
181007 奥又白~前穂-14 我がPのテント(左2つ)と後方は前穂高岳.jpg
DSCN0258.jpg
 
暫くすると、ガスが前穂高岳にかかり幻想的になる。
181007 奥又白~前穂-15 前穂高岳にガスがかかり荒々しい.jpg
 
赤い実だけつけたナナカマドと奥又白池の後方に前穂高岳の北尾根が構える。左5-6のコルを越えると涸沢である。
16時頃から夕食をとり、翌朝3時起床に向け19時に就寝。
181007 奥又白~前穂-25 紅葉が散ったナナカマド.jpg

 
10月8日5:48 前穂高岳のモルゲンロート。明るい時は灰色の山肌であるが、朝日が差し込む僅かな時間だけ、バラ色になる瞬間を捉えられ、一同釘付けとなった。
181008 奥又白~前穂-010 550前穂高岳のモルゲンロート.jpg
 
右側には、北尾根がモルゲンロートとなって輝いていた。そして、モルゲンロートの中を力強く登った。
181008 奥又白~前穂-012 北尾根のモルゲンロート.jpg
DSCN0282.jpg
 
振り返ると、雲海の後方から朝日が差し込んでいた。富士山、南アルプス、中央アルプスの山々のシルエットも望めた。
181008 奥又白~前穂-011 朝日が差し込む.jpg
181008 奥又白~前穂-016 雲海に差し込む朝日.jpg
 
さあ、いよいよ今回の核心であるA沢の入り口に来た。先行する単独登山者が見えた。
我がパーティもA沢に突入した。
181008 奥又白~前穂-018 先を行く登山者 左の谷へ.jpg
181008 奥又白~前穂-019 いよいよA沢に突入.jpg
 
涸滝も幾つか越えて進む。
181008 奥又白~前穂-022 涸滝を越す.jpg
 
A沢下降点近くでは、落石し易い急斜面の石をフラットに押しながら慎重に登った。
それでも、50cm程度の直方体の岩が何回と無く落石した。落石による怪我防止のため登る間隔は詰めて声をかけながら登りトラブルは無かった。
IMG_6586.jpg
 
A沢下降点の尾根に出ると、眼前に明神岳、乗鞍岳、後方には御嶽山が迎えてくれた。
181008 奥又白~前穂-030 尾根に 鋭い穂先の明神岳.jpg
 
左に西穂高岳を望みながらトラバースして前穂高岳を目指す。
181008 奥又白~前穂-041.jpg
 
前穂高岳直下の岩稜帯をワクワクしながら登った。
181008 奥又白~前穂-043 登り切った所が前穂高岳山頂.jpg
 
9:00前穂高岳山頂に立つ。皆、安堵と共に達成感に満ち溢れた表情である。
181008 奥又白~前穂-044 前穂高岳山頂にて.jpg
 
前穂高岳の360度の展望を楽しむ。まずは、奥穂高岳~西穂高岳を望む。
181008 奥又白~前穂-057 前穂高岳山頂 奥穂高岳.jpg
 
涸沢岳、涸沢、槍ケ岳を望む。
181008 奥又白~前穂-059 前穂高岳山頂 涸沢岳と涸沢.jpg
 
常念岳方面。
181008 奥又白~前穂-060 前穂高岳山頂 右に常念岳.jpg
 
岳沢、焼岳、霞沢岳、乗鞍岳を望む。
181008 奥又白~前穂-066 前穂高岳山頂 岳沢と霞沢岳.jpg
 
前穂高岳山頂は多くの登山者で賑わっていた。
181008 奥又白~前穂-067 登山者で賑わう前穂高岳山頂.jpg
 
名残惜しいが、前穂高岳をあとに下山にとりかかる。下山は重太郎新道である。
181008 奥又白~前穂-068 重太郎新道にて下山開始.jpg
 
途中、紀美子平にて穂高連峰の絶景を楽しむ我がパーティ。そして岳沢と上高地や大正池も見えてきた。
181008 奥又白~前穂-071 紀美子平にて.jpg
181008 奥又白~前穂-078  紀美子平から望む上高地.jpg
 
重太郎新道も何箇所となく鎖場があり、かなりの激下りである。
激下りの中にも、梯子で登る岩稜帯もあった。
181008 奥又白~前穂-079 重太郎新道は激下りが続く.jpg
 
181008 奥又白~前穂-082 下りだけでは無く梯子登りも.jpg
 
岳沢小屋近くまで下山すると鮮やかなナナカマドが迎えてくれた。
181008 奥又白~前穂-087 岳沢小屋近くなると鮮やかなナナカマドが.jpg
 
眼下に紅葉の中の岳沢小屋と右側には西穂高の山を望む。
181008 奥又白~前穂-088 岳沢小屋と西穂高.jpg
 
大きな岩だらけの岳沢から西穂高を望む。
181008 奥又白~前穂-094 岳沢と穂高を望む.jpg
 
左には紅葉真っ盛りの明神岳東南稜を望む。黄色が鮮やかであった。
181008 奥又白~前穂-095 左には紅葉真っ盛りの明神岳東南稜を望む.jpg
 
岳沢小屋を過ぎると斜面が緩やかになり、紅葉の中をゆっくりと上高地目指し下山した。
181008 奥又白~前穂-097 岳沢小屋をあとに紅葉の中を上高地目指し下山.jpg
 
15:45 上高地へ下山した。
181008 奥又白~前穂-100 無事上高地へ.jpg
 
今回の山行の狙いは、バリエーションルートのA沢と紅葉でった。
A沢は、急斜面でとりわけ落石し易い谷で、手や足の置き方をフラットに押さえながら猫の足運びで安全にクリアできた。前穂高岳の山頂の360度の展望は素晴らしく、周囲は3,000m級の山々で絶景であった。そして何より瞼に焼きついたのが「紅葉」であった。明神岳東南稜と岳沢の紅葉、とりわけ黄色の色彩は見事であった。
 
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                      By もりもりJP
 

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