折立から太郎平、雲ノ平へ、3日目は水晶・鷲羽縦走と、黒部川源流を訪ねるグループに分かれて黒部五郎小屋へ、4日目は黒部五郎岳を経て北ノ俣岳から太郎平小屋へ周回しました。
7月24日(火)~28日(土)
参加者8名
北アルプスの奥深くに位置する黒部五郎岳(別名中ノ俣岳)は、縦走でしか訪れることのできない黒部の盟主。雲ノ平の自然を満喫、黒部川源流、水晶岳・鷲羽岳縦走を交え、雄大な北アルプスを堪能する山行となりました。
24日(火)
日本最後の秘境(と地図に書いてありました)雲ノ平から、憧れの黒部五郎岳をめぐる山歩き。まずは太郎平小屋を目指して出発しました。
<コース>
黒丸PA5:30~流杉IC~折立10:00出発~三角点ベンチ12:30~太郎平小屋15:30
25日(水)
薬師沢小屋の吊り橋を渡り、急登を過ぎると広い緑の大地・雲ノ平が現れました。
それにしても北アルプスの奥深くにこんなに広い台地が広がっているなんて・・
コバイケイソウ、チングルマ、ハクサンイチゲが咲き乱れるようすは、まさに“この世の楽園”
<コース>
太郎平小屋6:00出発~薬師沢小屋8:40~アラスカ庭園11:35~祖母岳13:00~雲ノ平小屋14:00
26日(木)
この日は水晶岳・鷲羽岳をめぐる2名と、黒部川の源流を訪ねる6名に分かれて行動。
<水晶岳~鷲羽岳コース)
夜明けととも雲ノ平山荘を出発し、コバイケイソウの群生を楽しみながら祖父岳へ。祖父岳から見下ろす雲ノ平はなんと!!雄大な天空の大地。
ワリモ北分岐から水晶小屋に到着、ザックを小屋に預けて身軽で水晶岳登頂。水晶小屋から水晶岳への稜線がすっきりして綺麗です。水晶岳から望む野口五郎岳、立山、遠くに白馬岳など雄大な景色を堪能。また、鷲羽岳から見る黒部五郎岳のカールの大きいこと、美しいことに感動しましたが、鷲羽岳からの下りは岩稜、急斜面で緊張しました。
そこから三俣蓮華岳の登りは暑さと疲労とで足取りも重く、予定より約1時間遅れの17時に黒部五郎小屋に到着。出迎えて待っていてくれたリーダー、心配おかけしました。
<コース>
雲の平山荘4:40出発~祖父岳5:35着~岩苔乗越~水晶岳9:07~ワリモ岳~鷲羽岳12:00~三俣山荘13:35着~三俣蓮華岳15:00~黒部五郎小屋17:00
<黒部川源流コース>
源流コース6名は祖父岳の麓をまわり、花や山々の景色を楽しみながらのゆっくりした行程となりました。
一滴一滴岩場からしたたる滴が集まって清冽な流れとなった黒部源流。黒部川は鷲羽岳にある源頭から日本海まで約85㎞、標高差2,800mを一気に駆け下っているそうです。
<コース>
雲ノ平山荘5:50出発~黒部川源流8:50~三俣山荘9:50~三俣蓮華岳山頂11:25~黒部五郎小舎14:30
27日(金)
黒部五郎岳(標高2,840m)は富山県側、中ノ俣岳は岐阜県側の古来の名称だとか。日本百名山そして花の百名山にも選定されています。
まさに黒部の盟主にふさわしい大らかな姿、山頂からの眺望のすばらしさに大感激!!ハクサンイチゲの群生地を過ぎ、なんとライチョウさんにも遭遇、ほんとに来て良かった~
<コース>
黒部五郎小舎5:10出発~黒部五郎岳山頂7:45~赤木岳山頂10:50~北ノ俣岳12:25~太郎平小屋14:15
28日(土)
後は下山するのみ。おおらかな自然の中を歩いた4日間、名残惜しいような気持ちで折立を目指します。あんなにいいお天気だったのに、台風の影響かぽつぽつと雨も降りだしました。
台風の動きも気になるため、お風呂に入った後は早々に滋賀を目指して帰路につきました。
<コース>
太郎平小屋5:45出発~折立8:50
槍や笠岳、大らかな薬師、水晶、鷲羽、遠くは剱まで、真っ青な空にくっきりと浮かび上がった山々の稜線。行けども行けども花畑が続く雲ノ平、雄大な黒部五郎カールなど、こんなに素敵な場所に行けたのも山歩きをしていたから・・
またぜひ来たいという思いを胸に山を後にしました。
Nokomama