紅葉を期待して、西教寺から横川へ、そこから回峰行の道を無動寺まで歩きました。
全体に紅葉は下の方は少し早く、上の方は少し遅かったですが、見頃の所もありました。
境内は全体には見頃はまだでしたが、見頃の木もありました。
次に松禅院の近くの安楽律院に行きました。廃寺でほとんど人に会ったことがないですが、お堂の前の紅葉がきれいです。
今日の中では、このお堂の前の紅葉が一番きれいでした。空が青いともっと映えるのですが。
横川への尾根筋に出たところにある日本生命の施設です。ここはほとんど散っていました。この付近のカエデは新緑のころにも紅葉が楽しめる種類です。
横川中堂手前の恵心堂は、まだ少し残っていましたが、左のカエデは散っています。
先日の台風でしょうか、元三大師御廟手前の道には大きなモミの木が、ぽっきりと折れていました。
ここ以外にも今日のコースは先日の台風の爪痕がたくさん見られました。峰道にはスギとモミの二本の大木が道をふさいでいるところがありました。
元三大師御廟付近のブナの葉もほとんど散っていましたが、まだ紅葉の残っている木もありました。
元三大師御廟の中にあるブナは、ほとんど葉を落としていました。樹齢は200年くらいだそうです。
比叡山の上の方は、もともとはブナも多い原生林だったということですが、現在ではブナは比叡山で40本程度しか残っておらず、また自然更新もできる状態でなく、このままではいずれ消滅すると言われています。この日も御廟付近のブナの大木が、先日の台風の影響か、倒れていました。
横川中堂を下から見上げます。手前のカエデが紅葉の時はポスターなどによく使われますが、今日は完全に散っていました。
横川の駐車場ではお店が出ていて、大根の煮物が無料でサービスされていました。無料の抽選もありましたが、くじ運のよくない私(あるいは、ある時に使い果たしたかも?)はもちろん、外れでした。
峰道から黒谷青龍寺への道を10分ほど降りると、比叡山でモミが最もよく残っているところがあります。
大昔の比叡山の大部分はモミの森に被われていたと考えられています。モミは日本だけに自生する針葉樹ということで、ネットで調べると西洋でクリスマスツリーに使われる木は日本のモミとは違う種類のようです。
峰道を西塔から根本中堂のある東塔へ。根本中堂付近も葉の散った所が多いですが、まだ見頃の木も残っていました。
東塔からは三角点のある大比叡へ。その後ケーブル延暦寺駅を経て、無動寺谷経由で下山しました。
全体としては下ではまだ、上では散ってしまっていた紅葉でした。
登山しながら紅葉を楽しむためには、ポイントを絞らないと難しいようです。
K3号