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比叡山千日回峰行の道

個人山行ブログ
9月10日(土) 比叡山の千日回峰行の道を歩いてきました。無動寺谷から明王堂、ケーブル延暦寺駅、峰道を経て玉体杉、横川、八王子山から日吉大社に降りました。滋賀に引っ越す前は比叡山は登山の対象ではなかったのですが、登山口まで便利なこともあって、最近はよく登ります。女性の方5人と一緒でした。
出発は京阪松の馬場駅。無動寺谷のコースは日吉大社の横からの本坂に比べると、人が少ないです。
杉に抱えられたような祠があります。
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駅から2時間足らずで無動寺明王堂に到着。昨年の10月に、9日間の断食・断水・不眠・不臥の“堂入り”が行われた所です。傍には回峰行を開創された相応和尚の像がありました。
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だらだらした坂を登るとケーブルの延暦寺駅です。ここからは琵琶湖方面がきれいに見えます。冬の晴れた日などには、ごくたまに白山、更には御嶽山を見ることができます。
今日は晴れていましたが、それほど見通しはよくなく、鈴鹿方面はかすんでいました。
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千日回峰行の道からは外れますが、比叡山最高点の大比叡に向かいます。急な斜面が続きます。
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大比叡三角点(848m)で、隣の四明岳より10m高いです。比較的新しい立派な一等三角点です。
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空は秋の気配です。
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栗の実も落ちています。
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大比叡から東塔付近を経て、再び回峰行の道を行きます。
鍵がかかっていますが、豊富な水が湧いている弁慶水です。比叡山は山の上でも水が豊富で、そのためお寺を建立することが可能になったようです。
周りを囲む三本の杉も立派で樹齢は300年、幹回りは5m前後ということです。比叡山は他にも立派な杉の木がたくさんあります。
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浄土院手前の階段は段差が大きく不規則で、降りるのが大変です。
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峰道には地蔵さんがたくさん祀られています。
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玉体杉です。千日回峰の行者さんが唯一腰を下ろして休める所で、蓮華台があります。
京都方面がよく見え、行者さんはここから京都御所に向かって、玉体(天皇)の安泰と国の平安を祈るということです。登山者にとっても丁度休憩に良い所で、たくさんの方が休んでいました。
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「おみくじ」の創始者といわれる元三大師の御廟で、横川中堂の近くにあります。昔は神仏混淆で鳥居も設けられています。
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御廟の玉垣の中にあるブナの木です。
比叡山の滋賀県側はお寺の経営林としてのスギ、ヒノキの植林が多いですが、多くある御廟の周辺などは全く手が入っていない原生林もあります。全山でブナは40本程度しか残っていず、このままでは消滅するということですが、モミの木はたくさんあります。
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横川から三石岳を経て、日吉大社の原点ともいわれる八王子山に到着。
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八王子山から少し降りると日吉大社の奥宮に到着。写真は牛尾宮で、左には日吉大社の始まりといわれる金大巌の大岩が見えています。
その左側には牛尾宮と同じような造りの三宮があります。
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日本の山は宗教的なものと密接に関係しています。比叡山の回峰行「北嶺回峰」と大峰山の「南嶺回峰」もその代表でしょう。
比叡山は私の自宅からはアプローチが楽で、標高差も800m近くあってトレーニングにもなり、四季楽しめる山です。
K3号

 

この記事へのコメント

≫ yumiさん | 2016年09月12日11時07分
詳しい解説付きのガイド、とても良い勉強に
なりなした。楽しかったです
修行とは、凡人にはしごきとしか、思えませんが
比叡山への思いが深まりました

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