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残雪の唐松岳~八方尾根から

個人山行ブログ
5月4日(土)~5日(日)
残雪の北アルプス唐松岳を、八方尾根から往復しました。
頂上の山荘で1泊し、好天のなか、ゆっくりと大展望を楽しみました。
時間と費用をかけた贅沢な山行でした。
前日は昼過ぎに滋賀を出発、電車で白馬駅手前の神城駅まで、すぐ近くの五竜岳ドライブステーションに宿泊しました。素泊まり2700円で快適でした。
5月5日(土)
6時前の電車で神城駅から白馬駅へ、バスで八方ロープウェイ乗り場へ。意外と空いていて、ロープウェイ、リフトを乗り継いで出発点の八方池山荘を9時半頃に出発しました。
八方山を越えると前方の展望が開け、不帰嶮が見えてきます。右から一峰、二峰、三峰、その左に小さくゴールの唐松岳が見えます。
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白馬三山です。左から白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳です。八方尾根からは鑓ヶ岳が立派に見えます。
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不帰嶮の右が天狗の大下り、やはりかなりの急な下りです。手前の雪の下に八方池が埋もれていて、この時期はテントサイトになっています。
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この辺は雪のないところも多く、アイゼンは付けませんでした。暖かくて、のんびりとできます。
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五竜と鹿島槍です。形は鹿島槍がきれいですが、この位置からだと五竜の豪快な山容が目立ちます。
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丸山ケルン手前の広々した斜面を登ります。こんなお天気だと快適ですが、天候が悪くて視界がない時はどこを歩いているか分からず、方向感覚のなくなる恐ろしい所です。
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丸山ケルンに到着、だいぶ頂上に近づいてきました。
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五竜岳がますます雄大になってきます。
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P2554を越えると最後の登りになります。
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頂上小屋のすぐ近くで初めて雷鳥に出会いました。目の上に赤い肉冠があるので、雄です。冬毛も首の方は生え変わっています。
雷鳥は人を恐れないので、この時も2メートルほどの距離に5人ほどが取り囲んでいましたが、じっとこちらを見たままでした。
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小屋の直下のトラバースを上から見ています。このコースで滑落の危険が一番高いところです。GWの連休でステップがしっかりとしていて慎重に進めば全く問題はありませんでしたが、凍結しているときやステップがはっきりしないときは危険なところです。
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ゆっくりとしたペースで14時頃、唐松岳頂上山荘に到着。日帰りの人がほとんどで小屋は空いていると思ったのですが、そこそこ混んでいました。

5月6日(日)
5時過ぎに小屋を出て唐松岳頂上へ、快晴ですっきりとしたご来光が見られました。ただ、期待していたほどは山肌は赤く染まりませんでした。
やはり立派なのは五竜岳。
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白馬方面は不帰のキレット越しに天狗の大下り、白馬鑓ヶ岳が見えます。
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そして剱岳。
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剱の隣の立山は特徴がなく目立ちません。
視界は非常によく、北アルプスの槍穂などはもちろん、八ヶ岳、南アルプス、小さく富士山も望めました。

唐松岳頂上山荘に戻ってから、山荘のすぐ南にある小さなピーク、牛首に行きました。牛首からは急な下りの鎖場となります。豪快な五竜への縦走路がすっきりと見えます。
以前に残雪期に考えたことがありましたが、あまり歩いていないようで、難しそうです。
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小屋への帰りにつがいの雷鳥に出会いました。雄は肉冠が昨日見たものよりも大きくなっており、求愛行動の兆候です。尾羽もいつもより少し立っているようです。
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人目もはばからず、雌をしつこく追い回していました。
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他にも2回雷鳥を見ました。求愛のこの時期、この山域では雷鳥に会う機会が多いようです。

7時頃下山開始、剱ともお別れです。
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八方尾根の下り、昨日は少し雲がかかり気味だった鹿島槍も今日はすっきりと見えていました。
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日帰りが多いコースですが、ご来光を見るために頂上に泊り、大変贅沢でゆっくりとした山行となりました。
今度計画するとすれば、登山口の八方池山荘に泊まるか、八方池でテントを張って、朝陽に染まる白馬三山、不帰の嶮を見たいと思います。
K3号

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