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西穂高岳~奥穂高岳縦走

個人山行ブログ
梅雨末期のわずかの晴れ間に恵まれて、西穂から奥穂まで縦走しました。
海の日の三連休はいつも天候に悩まされます。もう1週間後ろにしてくれたらよいのに・・・・
今年は三連休の1日前に西穂山荘に入り、三連休初日に西穂から奥穂まで縦走しました。
9年前にも同じコースを歩いたKさんと二人です。
7月15日(金)
野洲を7時に出発し、12時に新穂高到着。新穂高登山指導センターで山行計画書を提出しました。今回のコースは届けないと岐阜県の条例で罰則の対象となるコースです。照合はされないですが、下山届も出してほしいと指導されました。

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新穂高ロープウエーで登山口の西穂高口へ。13時に出発、小雨模様でしたが、1時間少しで西穂山荘に到着、宿泊しました。その日は時々小雨が降っていました。
夕食の時に、気象予報士である西穂山荘のご主人の天気解説がありました。明日は曇りか霧で雨もあるかもしれないが、大きな崩れはないということ。ヤマテンの予報も大体同じ感じでした。
7月16日(土・三連休初日)
起きるとガス、小屋の入り口付近はべったりと濡れていました。天候をみながら、途中での撤退や天狗のコルからのエスケープも考えて、4時にガスの中を出発。
予想に反して、少し登るとガスがきれてきました。
あとで気が付きましたが、ヤマテンでも早朝に昨日の予報よりもよくなりそうとのメールが入っていました。梅雨時分の天気予報は難しくて、1日たてば変わります。
丸山を越えると昨年の冬にも上った西穂独標と左にピラミッドピークが見えてきました。

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独標に登ると、これからたどるピラミッドピークから西穂高の稜線が見えます。
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振り返ると、焼岳から乗鞍も雲の上に浮かんでいます。下の方は曇りのようです。
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今回の縦走路からは常に笠ヶ岳がきれいです。
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西穂を越えると奥穂方面の稜線が見えてきます。同じ方向で途中で会ったのは、3パーティ、6人で、反対方向で会ったのも同じくらいでした。
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天狗の頭の手前の逆層のスラブです。見た感じは厳しそうですが、鎖もあり、フリクションも利いて、傾斜も見たほどではありません。濡れているといやらしいかもしれません。
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天狗の頭を越えると、ゴールの奥穂方面が見えてきます。まだ奥穂頂上は見えていないようです。
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雲海に富士山、南アルプスが浮かんでいます。
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ジャンダルムが間近になってきました。奥穂方面からの姿に比べるとずんぐりしています。
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西穂からも槍が見えましたが、きれいではありませんでした。この辺からは槍らしい形で見えます。左側に立山も見えます。
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ジャンダルムに到着。写真撮影用に、ワイヤーでつないだプレートがありました。
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ジャンダルムを越えると、ようやく人が立つ奥穂頂上が見えました。IMG_2513.JPG

振り返ったジャンダルムは、奥穂から見るのと大体同じ感じです。
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いよいよ最後の岩場の馬の背です。細いリッジですが、ホールド、スタンスは十分にあります。
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13時にようやく奥穂頂上に到着。西穂小屋から9時間で、相当足にきていました。
9年前に歩いた時は7時間40分で、やはり9つ歳をとったのは大きいようです。あるいは、9年後に再度歩けたことに感謝すべきでしょうか。
当初は吊尾根経由で岳沢小屋まで降りるつもりでしたが、時間がないので、ザイテンクラートを下り、16時過ぎに涸沢小屋到着しました。ザイテンクラートの下りもヘロヘロでした。

夕刻、涸沢小屋のテラスから前穂北尾根がきれいに見えました。右から1峰~5峰です。
3回この稜線を歩きましたが、もう無理かもしれません。
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前穂北尾根6峰のタヌキが月を見て、たそがれていました。
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ちゃんと耳もついています。






7月17日(日)
前日は夜まで良い天気でしたが、予報どおり朝から雨でした。雨の中を下山です。
本谷橋前、最近起こった岩雪崩の現場です。登山道はきれいに整備されていましたが、上部の崩壊部分はそのままで、今後も危ない所です。
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上高地バス停には12時に到着、バスで平湯で乗り換えて新穂高に戻りました。
三連休を一日早めて出発したため、ちょうど縦走路で好天に恵まれました。
当日朝9時の天気図で、東西の低気圧に挟まれた高圧帯に運よく巡り合ったようです。
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K3号

この記事へのコメント

≫ ヒマラヤ | 2016年07月20日12時40分
北アルプス決行したんですね❗
うらやまし~い
同じ日程での南アルプスは中止にしました。
またご一緒させて下さい。
≫ ♪岳美♪ | 2016年07月20日13時44分

思い切って1日早めの出発で決行
(途中のルート変更も的確) 悩ましい・海の日連休でしたね

9年前のルートを少しの時間オーバーで、再び歩けた喜びは
大きいと思う。普段の地味な訓練と山に向かう姿勢が
全てを物語るように思います。

私も、10年前の9月に・還暦登山と称して、同年で誕生日の近いKさんと2人で、奥穂高岳に行き万歳したあの日が忘れられず、本年の9月に再々度登る予定です。一緒に登った彼女は、現在余儀なくベット生活で体の自由を奪われています、悲しい現実を踏まえて奥穂高の祠をバックに写真を撮りたいと決めています。 9月まで地道なトレーニングを重ねよ~と思う。
≫ kさん | 2016年07月20日21時43分
お疲れさまでした。「あっ!確かここの下に足場が…」とか、9年前の縦走を思い出しながら北アルプスの稜線をワクワクしながら歩くことができました。天候もまずまず!晴男はまだまだ健在です。次回も(どこにしようかな~)よろしくお願いします。

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