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比良山系 霊仙山~蓬莱山

個人山行ブログ
2022年9月4日(日)
霊仙山は鈴鹿山系の方がよく知られていますが、こちらの霊仙山は比良山系の中でも頂上を踏むことがほとんどない山です。
これまで霊仙山方面は琵琶湖側の栗原から登ることが多く、それも頂上はほとんど巻いていました。
最近、比良比叡トレイルが整備され、南側から登るルートが利用されていることを知り、霊仙山頂上を踏んで打見山まで縦走しました。
 
瀬田駅近くの自宅マンションから見た比良山系南側です。左端の中腹の小さなピークが霊仙山で、そこから右の方に登って少し平らになっているところが権現山、さらになだらかな稜線をたどって蓬莱山のゆったりとしたピーク、その右端が打見山です。本日はこの写真の左端から右端まで縦走しました。
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堅田からバスで坊村方面のバスに乗ります。バスの中から南側から見る霊仙山で、なかなか良い形をしています。
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還来(もどろき)神社バス停で下山します。還来神社は古くからの由緒ある神社で、源頼朝もここで源氏の再興を祈願したということです。「故郷に還り来れる」というのが神社の由緒ということで、戦争中は多くの方が参拝されたそうです。また、必ず無事還れるということで、旅行の無事帰還もお願いできるようで、登山の無事下山もお願いできるかもしれません。
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神社の先は集落の中を進みます。
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道路から左の山の方に向かう入り口には、比良比叡トレイル協議会の標識があります。YAMAPの地図では、少し手前で山の方に向かうようになっていて、どちらでも行けるようですが、トレイルはこちらがルートのようです。
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山の方に入るとすぐにしっかりとした柵があります。獣よけが目的のようです。
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しばらく植林の道を進みます。
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比良比叡トレイルのテープが要所要所に張ってあります。
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山道となります。
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しばらくして林道と合流。ここで休んでいるときに、ヒルを見つけました。1匹はザックの所、1匹はまさに靴下から入るろうとしているところで、危ないところところでした。比良のヒルは最初は南部で京都側が多かったですが、次第に北の方や琵琶湖側にも広がってきているようです。比叡山でもヒルがいるほどで、「with ヒル」の時代とあきらめるしかないようです。幸い良い忌避剤もあるようで、この日も足元にしっかりとスプレーしました。
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ヒルはシカが運んでくるということですが、シカの好まないマツカゼソウが茂っています。
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これもシカの好まないイワヒメワラビです。
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霊仙山の最後は急登になります
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霊仙山の頂上です。750mで三等三角点があります。日曜日ですが、私たち以外、誰もいません。途中ではトレランの人に会いました。比良比叡トレイルはトレランには良いコースかもしれません。
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展望はそれほどありませんが、琵琶湖側が見えます。
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これから向かう権現山も見えます。
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 権現山に向けて、いったん急な斜面を下ります。栗原から権現山に登るときは霊仙山をトラバースすることが多く、こんな上り下りはありません。
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イワカガミかイワウチワでしょうか。花の時期に確かめたいです。
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権現山の急な登りです。岩もゴロゴロしていて、同じ比良の堂満岳の急登と似ています。
「以前は比良全縦でこんな所を登ったが、今は無理」と言いながら頑張ります。
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権現山直下の登りです。
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権現山頂上です。ここでもトレランの人を多く見ました。
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 霊仙山を振りかえります。やはり結構登っています。
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頂上の南の方は草も生えていません。以前は灌木もあって、もっと緑があったように思いますが、シカの影響でしょうか。ここまでいくと、どんどん土砂の流出が起こるかもしれません。
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権現山から広い尾根を蓬莱山へ向かいます。以前はツツジなどの他の灌木もあったように思いますが、シカの影響でしょうか、若い木はアセビだけです。花の頃はきれいでしょうが。
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初めてこんな群生に出会いました。
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調べてみると、テンニンソウらしく、やはりシカがあまり好まないようで、シカの多い丹沢では大きな群生を作っているらしいです。この後、打見山でも大きな群生を見かけて、花はきれいでしたが、シカが食べ残した跡だとすると、喜んではいられないようです。
アセビ、イワヒメワラビ、マツカゼソウに次いで、このテンニンソウもこれから増えていくかもしれません。
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小女郎峠手前です。権現山から蓬莱山の稜線は、琵琶湖を間近に眺めながら歩ける気持ちの良いコースです。伊吹山や鈴鹿に比べると琵琶湖までの距離が短く、積雪期も含め、四季を通して楽しめます。
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小次郎峠にはヒルがたくさんいると聞いていたので、ヒル除けスプレーを片手に訪れましたが、見つかりませんでした。直前まで雨だったので、いるかと思ったのですが、季節にもよるのでしょうか。
小女郎池も周りの草が侵入していて、水面が以前よりも小さくなっているように思います。
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中央が水面に突き出しているのは、登山道が掘れて、土砂が流れているのではと思います。
高層湿原はいずれはなくなる運命のようですが、変化が早すぎます。直接的、間接的に何らかの人の影響ではないかと思います
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蓬莱山に向けて最後の登りです。
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蓬莱山から打見山にかけてはファミリーや若い人が一杯で、いろいろと楽しめるものがあります。あらためて見ると、登山以外にもなかなか良い所です。ただ、足元はシカの糞だらけです。
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打見山からクロトノハゲ経由で下山する予定でしたが、時間が遅くなったので、ロープウエー、バスでJR志賀駅に下山しました。
列に並んでからは引き返せませんでしたが、ロープウエーの片道料金が1900円には驚きました。以前は千円ちょっとと思っていたので。
確かにあっという間に下山して、おかげで早い時間に帰宅できました。
K3号
 
 

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