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横山岳 ブナの紅葉を期待して

個人山行ブログ
11月5日(木)
ブナの紅葉を期待して横山岳に登りました。ブナの紅葉は頂上付近では終わっていましたが、少し下った東尾根はちょうど見ごろでした。平地の天気予報では晴れでしたが、横山岳は曇りで、霧のかかるときもありました。霧のかかったブナの森も、それはそれで趣がありました。
JR木ノ本駅からバスで杉野小学校前で下車、鍋谷林道からコエチ谷の林道を進むと、鳥越への登山口です。
「三高尾根」と書かれた標識がありました。もちろん、一時言われた「高学歴、高収入、高身長」であるわけはなく、帰ってからネットで調べました。
信頼できる記事があり、それによると「三高」とは戦後しばらくまで京都市にあった旧制高校の第三高等学校のことで、三高山岳部がここから横山岳に登ったことから名付けられたということです。
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また、1926年(大正14年)1月に三高山岳部の今西錦司氏らのパーティが杉野からこの尾根をたどり、山スキーで登ったとの記録があるそうです。今西錦司は生態学者として有名ですが、登山家としてもすぐれた足跡を残しており、京都北山には今西錦司のレリーフがあります。
三高山岳部からは、最初の南極越冬隊長で、雪山賛歌を作詞した西堀栄三郎など、優れた多くの登山家が輩出しています。
 
この尾根は大変急斜面で、お助けロープが至る所に張ってありました。
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鳥越から。山肌も染まっていますが、曇っていてきれいに撮れません。晴天間違いなしと思っていたのですが、がっかりです。
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この尾根にはブナの大木もあります。光不足のため、色は出ません。
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平日のため、頂上には二人しかいませんでした。今日会ったのはこの二人だけでした。
頂上付近のブナの紅葉は既に散っています。
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昨日降った雪が少し残っていましたIMG_9886.JPG
 
頂上から東尾根を下ります。この紅葉はツツジの仲間かもしれません。
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霧も出てきましたが、水墨画のようで、これはこれで趣があります。
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頂上付近のブナの紅葉は終わっていましたが、高度が下がると次第に紅葉が見られるようになりました。やはり曇っていますが、光が強くなってきて、色が出ます。
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金居原登山口の分岐あたりに来ると紅葉がちょうどでした。
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この付近は周囲がほとんどすべてブナの森で、素敵なところです。細いブナの木が多く、森がまだ若いようです。
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東尾根登山口に下ります。しばらくはブナ中心の森ですが、緑が目立つようになります。
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林道に出てから振りかえると、ようやく青空が見えました。
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当日12時の天気図です。
これを見ると、晴天間違いなしという感じで、直前の天気予報もそうでした。多分、平地は腫れていたと思いますが、横山岳は曇り、霧でした。
先日の土日に(株)ヤマテンの猪熊隆之さんの気象講座に参加して、平地の天気予報は山ではそのまま通用しないと教えてもらいましたが、そのとおりでした。まだまだ勉強が足りません。
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帰りも杉野学校前バス停からJR木ノ本駅へ。バスは往復とも乗客は私一人でした。それでも運行してくれるのは、有難いことです。
K3号

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