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猿ケ馬場山

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  3年越しの計画、ついに実現!  参加者 6名

  登山道のない藪こぎ連続の山でした!
5/1、2日  リーダーが気象情報とにらめっこ! 当初の予定を変更してこの日に白川郷へと車を走らせた。

20160501 猿ケ馬場-01 出発前の白川郷.jpg

渋滞にも合わずラッキーと思っていたら、とんだ番狂わせが待っていた。下見の時には車は林道まで入れたのに
GWに入り観光客であふれる村内には車は入れず。市営駐車場からも泊まりの車はダメと言われ途方に暮れてしまった。困り果て、郷土料理の店の方に頼み込んで駐車場の片隅を厚かましくも貸していただくことにした。
その店の御主人の「一昨日雪が降ったから気を付けて登りなさいよ」という温かい言葉と差し入れのチョコレートに勇気をもらい勇んで出発。白川郷らしい暖かなもてなしだ。明善寺の横から林道に入る。

20160501 猿ケ馬場-03 残雪季のはずが.jpg
           新緑の林道は案外急登が続く


20160501 猿ケ馬場-05 急登のヤブコギも元気.jpg
     いよいよ藪こぎの始まりだ。  えっ! こんな所から?


本当なら雪の上をアイゼン着用で登れるはずが、あまりに急な藪の道で息が上がる。
ストックも利かない。踏ん張る力が足りなくて、木々を頼りに力任せに這い上る。
あまりのハードさに私はまた足が痙攣をおこしてしまった。しばし休憩。 皆さん、ごめんなさいcrying

GPSと目印のテープだけが頼りだ。それでも何とか4時間半程でテント場に到着。

20160501 猿ケ馬場-06 16時過ぎには夕食.jpg

4時半には夕食。男性陣が集めてきた雪で調理開始。今夜のメニューはスタミナ鍋。
お腹いっぱい食べて、 早くも5時半頃には就寝! まだ明るいやんsurprise


翌朝5時40分サブザックで身軽に出発。今日も藪こぎの連続だ。

20160502 猿ケ馬場-08 またまた笹のヤブコギ始まる.jpg

20160502 猿ケ馬場-02 本来は残雪あるはずが 今回はヤブコギ.jpg

藪こぎ、雪渓を何度も何度も繰り返して帰雲山の尾根を登る。そして3時間弱で猿ケ馬場山頂上へwink

20160502 猿ケ馬場-11 やっと雪原の尾根に.jpg

     
       みんなの晴れやかな笑顔。本当にきつかったな~!

20160502 猿ケ馬場-12 GPSSを頼りに頂上着 集合 .jpg


   ここは今年の干支の山  そう、お猿さんです!

20160502 猿ケ馬場-16 穂高 大キレット 槍ケ岳.jpg
雪原に立ってまず目に飛び込んできたのは北アルプスの大パノラマ。  槍ヶ岳の雄姿も穂高の大キレットも右手には乗鞍岳も ・ ・ ・  幾重にも重なる山々のシルエットがため息が出るほど美しい!(写真クリックで拡大)

20160502 猿ケ馬場-19 迫る白山.jpg
反対側には迫る白山。手前には三方崩山の山塊。 その美しさにこの場所から動けなくなってしまう。(写真クリックで拡大)


20160502 猿ケ馬場-22 白山を背景に.jpg
            白山をバックにみんな満面の笑顔 

名残惜しいけれどこの風景を胸に刻んで再び元来た藪の中へ!

20160502 猿ケ馬場-38 笹の藪の中へ.jpg

20160502 猿ケ馬場-43.jpg

 同じ道を通って帰るのはとても難しい。ここでもGPSが頼りだ。
 途中休憩時にはあまりの暑さに綺麗な雪を口いっぱいにほおばり
 のどの渇きを潤す。 めちゃくちゃ美味しい。


20160502 猿ケ馬場-48 ヤブコギの残り僅か.jpg
 白山を見ながらダケカンバやブナの大木の森を通り抜け、3時間弱でテント場に帰着。
 昼食を済ませ、テント撤収。なかなか快適なテント泊だった。再び重たいザックを背負い元来た藪の道へと帰っ
 ていく。 

20160502 猿ケ馬場-50 標高1000mでは白樺の木が迎えてくれる.jpg

帰りの藪こぎはリーダーの提案で、女性陣がGPSの軌跡を見ながら地形を読み道を探すという仕事を任され、
3人が交代で初めて先頭を歩く事となった。 これがなかなか難しい。 目印のテープも探し、みんなの足の速さも考えなければならない。 リーダの役目を果たすことの難しさを学ばせてもらった。
こうやって一つずつ自分のものにしていかなければならないのだ。緊張したけれど、なんだか楽しい経験だ!

長~い藪こぎから解放され林道に下りると、白樺の新緑が鮮やかに目に飛び込んでくる。


20160502 猿ケ馬場-51 白川郷へ着 皆さんご満悦の表情.jpg

本当に登れるか心配だったけれど無事に下山し、みんな御満悦の笑顔!

車を2日間置かせてくださった店の方々に無事下山を報告し、熱く御礼を述べて、みんなで白川郷温泉へ。
さっぱりと身なりを整えてから少し村内を散策する。私自身は四十数年前のどぶろく祭りに訪ねた時の素朴なイメージとはかけ離れた村の様子に少しさみしい思いを抱いたが、いまや世界遺産となったこの村はやはり日本の誇りなのかも ・ ・ ・

20160502 猿ケ馬場-53 合掌造りの里.jpg

合掌造りの民家と鯉のぼりの後ろにそびえる猿ケ馬場山。

大変な思いをしたけれど、久しぶりのテント泊と、楽しい友との語らい。
多くの想い出を抱えて白川郷を後にした。

                               by みっこちゃん




 

この記事へのコメント

≫ もりもりJP | 2016年06月19日12時27分
皆さん、ヤブコギ山行大変お疲れ様でした。
残雪は頂上付近だけで、あとは道なき道をヤブコギ急登。
その甲斐あって、山頂での大展望(北アルプス、白山)は素晴らしいの一言。
それにしても皆さんタフ揃い。なにせ、テント泊装備を担ぎ標高差1,000mを登る。また山行全体の6割がヤブコギ。
次回は、残雪が麓まである時期に行きましょう。

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