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南アルプス南部(荒川三山、赤石岳)縦走

個人山行ブログ
シルバーウィークに南アルプス(荒川三山(東岳(悪沢岳)、中岳、前岳)と赤石岳を縦走しました。

南アルプス南部(荒川三山、赤石岳)縦走

9月19日(土)~21日(月)参加者6名(テント泊:3名 小屋泊:3名)

昨年、白峰三山を縦走したので今年はシルバーウィークを利用し、
普段中々行けない南アルプスの南部を縦走した。

9月18日(金):畑薙第一ダム駐車場混雑が予想されるため13:00滋賀を出発。 駐車場には22:00着、なんと9時間かかった。駐車場はガラガラでテント を張り仮眠をとる。

9月19日(土):朝起きると駐車場はほぼ満杯。深夜から未明にかけ主に
関東からの登山客が押し寄せた模様。
 

朝8:00の送迎バス出発時刻に対し、我がパーティも行列に加わる。
写真は6:30時点のもので長蛇の行列ができていた。
27人乗りの送迎バス5台が3往復するとのこと。
 

未舗装の悪路を1時間かけて椹島ロッジへバスにかなり揺られて移動。
出発準備をし、いよいよ南アルプス登山の開始。まずは、千枚小屋を目指
し椹島ロッジを9:43に出発。シルバーウィークの天気が良好であるかの如
く青空が広がる。
  

千枚小屋に着く頃には、雲が広がり展望は望めなかった。
ただし、ヤマテン天気予報は「晴れ時々霧」と期待できるものであった。
夕食をささっと済ませ、明日の荒川三山の山行に備える。
 

9月20日(日):千枚小屋を5:10に出発。まずは千枚岳を目指す。
天気は晴れで、西側に聖、赤石岳を望みながら進む。本日は赤石岳を通過
予定。「あの山の頂上に立つのか?」と言いながら進む。
 

千枚岳は6:14に通過し、次は東岳(悪沢岳)を目指す。ナナカマドなど紅
葉が映える光景を見ながら東岳(悪沢岳)を望む。
 

この日、東側には雲がありご来光は望めなかった。帯状に朝焼けが富士山
の下にでき、富士山を浮き上がらせていた。富士山はどこから見てもドッ
シリと構えている。
 

7:58東岳(悪沢岳)山頂着。
北側に目をやると昨年縦走した山々が見える。左から 塩見岳、仙丈ケ岳
(後方)北岳、間ノ岳、農鳥岳。自分の足で登った山々は輪郭でも最近解
る様になり、少しは山座同定ができ成長したのかな?と自己満足する。
 

進行方向には、上河内岳、聖岳、赤石岳が待ち構える。3年前に上河内岳
と台形状にドッシリ構える聖岳を茶臼岳から見た記憶が蘇る。
 

僅か10分程度で赤石岳と荒川中岳のコル付近に滝雲が流れる。荒川三山
の西側は曇に覆われ、その雲が「ダムを越え流れ出したかの如く」。滝雲が
発生すると天候が悪くなる傾向があるとのことであるが、雲は低く上空は
青空のため心配無用か。
 

その証拠に、東岳(悪沢岳)山頂から遠望がきき、北西に北アルプス
(穂高、大キレット、槍)がハッキリと望める。更には、中央アルプス、
御嶽山(噴煙を確認)まで素晴らしい光景が見えた。
 

次に目指すは、荒川中岳。
荒川三山のコースはアップダウンの繰り返し。今回も東岳(悪沢岳)から
200m下り荒川中岳まで100m登る。更には、荒川小屋まで400m下り、
小赤石岳まで400m強登ると言うハードな行程。
 

荒川小屋近くになると、紅葉が広がり目と心を和ませてくれる。それにし
てもあの赤い屋根の荒川小屋まで下り、また、小赤石岳に登るのかと思う
と少々ブルーになる。
 

荒川小屋を跡に、いよいよ赤石岳に挑む。高低差は「近江富士(三上山)
程度」とメンバと豪語しながら気持ちを奮い立たせ急登する。
 

後ろを振り返ると、左から荒川前岳、荒川中岳、東岳(悪沢岳)が見送っ
てくれた。
この山々を歩いてきたのか~と思うと、少し元気が出て赤石岳に挑むこと
ができた。
 

13:34 小赤石岳頂上着。赤石岳山頂かと思いきや、赤石岳山頂はまだま
だ先で、1時間かかる距離。山頂部の大きさに驚く。がんばるぞ~と心の
中で叫ぶ。
 

14:17 遂に赤石岳山頂に立つ。急登を重ねただけに、皆さん満面の笑み。 さすが、赤石山脈の盟主と言われる山だと実感。
 

赤石岳山頂を跡に、赤石小屋を目指す。小赤石岳を望みながら東尾根(大
倉尾根)を進む。
 

少し下ると、急なトラバースとなり慎重に進む。
 

赤石小屋へあと30分の所で振り返ると、横に広がる赤石岳山頂部を望む。 あの山頂部だけでも1時間かかった。
また、時計を見ると16:54で千枚小屋を出発し11時間44分歩いた。
良く歩いたものとメンバで話しながら、赤石小屋へゆっくりと下った。
赤石小屋へ17:40着。
 

9月21日(月)5:23赤石小屋から少し赤くなる聖岳を望む。ドッシリと大
きい。今度は、あの頂上に立つことを思いつつ見惚れる。
 

5:34 赤石岳に旭日が当たり赤く染まった。まさに「赤石岳」であった。
今日は東に雲があり強い日差しは望めなかったものの、雲の隙間から僅か
な時間差し込む旭日で赤く染まった様だ。
 

昨日歩いた荒川中岳、東岳(悪沢岳)も朝焼けに照らされ雄姿を見せて
くれていた。
 

6時前に赤石小屋を出発し、椹島島ロッジへ下山開始。
そして歩くこと4時間で椹島ロッジへ下山。今回の荒川三山と赤石
岳山行は幕を閉じた。
 

テント装備を担ぎ幾つものアップダウンをパーティメンバと励ましあ
いながら何とかこなすことができたとともに、自信にも繋がった。
メンバ、天気、南アルプスに感謝。
次回は、今回諦めた聖岳から荒川三山、赤石岳を望みたい。
来年の楽しみに取っておく。

                       By もりもりJP

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