ゴーアップ④街道歩きの魅力で湖北向源寺国宝十一面観音、石道寺十一面観音、紅葉の鶏足寺、己高閣・世代閣、北国街道木之本宿を散策しました。
例会日時:2019年11月17日(日) 8時野洲駅集合 9時20分高月駅集合
参加者 :8名
コースタイム:高月駅9:30出発ー向源寺9:40到着10:15出発ー八幡神社10:19ー雨森芳洲庵10:45ー石道寺到着11:30(昼食)12:15出発ー鶏足寺12:20到着ー己高閣・世代閣12:30到着13:20出発ー木之本到着14:20(木之本宿散策)ー木ノ本駅集合15:00 (15:15播州赤穂行乗車)
高月駅で参加者全員が合流し、青空の下、晩秋の柔らかな光を浴びて、目の前の大きな森を目指して歩き始める。右手に小谷山見て、村落の中を歩むと、用水路に清らかな水が流れているの が印象的だ。後で分かったのだが、この水は石道寺手前の高時川の堰から引かれているようだ。10分程で向源寺に到着し、拝観券を購入する。本堂では法要が行われるようで、十人近くの村人が既に集まっておられた。我々は、十一面観音と大日如来が安置されている収蔵庫に向かう。向源寺の十一面観音は何度見ても美しく神秘的なお姿だ。先ほどの法要の方が、十一面観音と大日如来にお参りにこられたが、その敬虔な祈りの姿に心を打たれた。この十一面観音や他の湖北の数々の 仏像も数奇な運命を辿りながら、この地に住む人々の深い信仰に支えられながら、現在にたどり着いたのだと感じた。
国道365号線柏原南の交差点にある八幡神社には、樹齢300年を超える欅の大木があった。その巨大な幹に驚いた。高時川の堤防の桜並木を北に向かうと雨森の集落に入り、それから、広大な田園地帯を歩くと、右手奥には横山岳を望み、左手奥には賤ヶ岳から山本山に至る優しい山並みが続いている。高時川にかかる橋を渡り、坂道を登ると、石道寺に到着する。11月の始めには、この橋の上から、産卵に上がってくるビワマスを見ることができたが、もう見ることはできなかったのが、残念だ。
石道寺に隣接する紅葉の美しい池の側で、昼食と記念撮影をする。石道寺の十一面観音は極彩色で、お顔はややぽっちゃりして若々しいお姿だった。明治時代に、ここから上流にあったお堂が移築され、現在の地に建てられたそうだが、外部の彫刻が秀逸だ。
色づいた紅葉の道を登り、茶畑を暫く歩くと鶏足寺の紅葉が見え てきた。大勢の人で賑わっている。紅葉は遅れているようで、例年の美しさは、もう少し先のようだ。野道を人とすれ違いながら、己高閣、世代閣のある与志漏神社に向かう。二つの収蔵庫には、己高山鶏足寺や世代山戸岩寺にあった数多くの仏像が安置されていて、往時の湖北仏教文化の隆盛が偲ばれた。
木之本町古橋から高時川を渡り、303号線トンネルを抜け、旧道を木之本宿を目指し進む。午後の穏やかな日差しの中を1時間ほど歩くと、木之本宿の南に到着する。杉玉の吊された富田酒造の前で、各自別れて自由行動とする。山内一豊が妻のお金で名馬を購入した牛馬市の 跡、木之本地蔵院、もう一つの造り酒屋山路酒造を訪問する方、余呉の菊水飴を買い求める人など、楽しいひと時を過ごし、木ノ本駅から帰路についた。
天候にも恵まれ、いつもと違うゆっくりとした時間を過ごせたことと思います。遠くから以前に登った山並みを楽しんだり、湖北の仏教文化を垣間見たり、戦国時代の木之本宿にタイムスリップしたりと、参加者の皆様全員、心ゆくまで、街道歩きを楽しんでいただいたことと思います。
参加皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。