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地蔵山から愛宕山へ~アセビとツツジ、そしてカタクリは?

個人山行ブログ
2023年4月9日(日)
越畑からのマイナーなルートで地蔵山から愛宕山、そしてツツジ尾根を歩きました。
以前は4月の20日に歩いてカタクリを見ました。今年は花の開花時期が早いので、アセビとミツバツツジ、そして少しカタクリも期待して歩きました。
 
JR山陰線の八木駅からバスで越畑まで。登山客ばかり10人以上乗っていました。
越畑の集落ではシャクナゲが満開でした。
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少し登ると気持ちの良いアカマツ林です。手前に見える若いアカマツも元気に育っています。京都岩倉でマツタケを復活させる活動に携わっていますので、このようなきれいなアカマツ林を見るとうれしいです。
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しばらく登るとカタクリの葉がありました。
カタクリは花が咲くまでは8年ほどかかりますが、それまでは葉が1枚です。2枚の葉が出て初めて花が咲くので、この葉は立派ですが、今年はまだ花を付けませ。
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こんな斜面に葉が一枚のものは、あちこちにあるのですが、花は見えません。
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やっと蕾のカタクリを見つけました。葉が2枚で、1枚のものに比べて細いです。
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あちこち探しても花は見つからりませんでしたが、2葉で軸はあるが花の欠けているカタクリが見つかりました。
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すぐ近くにまだ新しいシカの糞が。
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少し離れたところにも、葉が二つで軸はあるが花の欠けている株が二つありました。この日見つけたのは、蕾が一株と、花の欠けた株が三つでした。
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 京都西山の小塩山やポンポン山では、シカよけ柵を設置してからカタクリが復活したそうです。状況証拠だけですが、シカが花を食べてしまった可能性があると思います。濡れ衣であれば申し訳ありませんが。
 
そして次は、シカのおかげで広がったアセビです。アセビには毒があるので、シカはよほどのことがない限りアセビは食べません。その結果、シカの多い所では、他の植物は食べられて、アセビの森が広がります。
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ちょうど見ごろで、アセビはアセビできれいですが。
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大きなアセビもあります。
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頂上の手前に地蔵さんが祭られています。地蔵山の由来でしょうか。
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地蔵山頂上です。愛宕山系の中では最も高く、948mです。京都府で最も高い皆子山は971mですので、それより20mほどしか変わりません。京都府内の一等三角点では最高峰らしいです。その割には人気のない山で、この日も好天の日曜日でしたが、頂上で出会ったのは1パーティだけでした。
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頂上から少し行くと電波反射板があります。40~50年ほど前になると思いますが、その頃この辺は背丈以上のササが茂っていて、見通しのない中をこの反射板を目標に歩いたことがあります。ササがなくなった原因は分かりませんが、その後はシカがアセビ以外を食べて、アセビの森を作ったのだと思います。
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地蔵山付近は見事なアセビの森で、アセビのトンネルの中を歩きます。きれいはきれいですが、ヒトも含めた生物の多様性が失われるのは、大きな問題だと思います。
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愛宕神社の下の斜面には、先週の藤原岳にもあったミヤマカタバミが咲いていました。
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下りは保津峡駅に向けて、ツツジ尾根を歩きます。ミツバツツジもちょうど見ごろでした。
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ここもツツジのトンネルを歩きます。
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下の方に行くと、落ちている花が増え、三つ葉が目立ってきます。
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最後まで楽しませてくれました。ちょうど良い時期に歩いたことがなかったのですが、確かにツツジ尾根と言われるだけのことはあります。
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北から南へ真っすぐ歩くこのコースは、この時期良いと思いました。
K3号

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