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湖南アルプス4座縦走

個人山行ブログ
近くの湖南アルプス4座縦走、トライしてきました。
2020年12月25日(金) 曇り時々晴  参加4名
 
近くの瀬田川沿いの散歩道から南方向に湖南アルプス4座が一望に見える。 その内の3座(太神山・矢筈ヶ岳・笹間ヶ岳)までは単独or複数でよく登る機会はあったが4座(堂山を含め)連続縦走はない。 いつかトライしたいと考えながら時が経ってしまった。
 
歳も高齢域、山登りもあと残り少ない時期も迫りつつあり、年末を飾る意味もあって、やるなら今しかないと仲間の同伴者を募ると登山経験が長い人たち3人が集ってくれた。
平均年齢77.3歳、最高齢は83歳、3座までの縦走はやったが4座縦走はぜひやってみたかったとのベテラン揃いである。 
しかし高齢の二人は足腰持つかなとの不安もよぎるのだが、やるしかないと意を決する。
                                                       
朝、田上公園に駐車し歩き始めると天神川から渓谷に入る入口で新名神高速道路工事のばかでかい基礎工事がいやでも目に付く。 上田上から宇治田原までの山間地帯をぶち抜く工事が同時平行線的に行われている一環です。 
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     天神川での新名神高速道路の巨大な工事現場
たまたま始業時に出くわしたのだが多くの作業員が集まる時間ですれ違い様に「おはようございます」との声をかけてくれる。 また、その一部の作業員は道端のガードレールを濡れ雑巾で丁寧に拭いている。これを見て「自分の車よりきれい!」と、つい声を発してしまった。 周囲は整理整頓が行き届いているのにも感嘆する。 なんと清々しい朝の工事現場に接したことに心も清々しい。

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 天神川の渡渉点 水量は少なく付近はキャンプ場に化す

渓谷に入って間もなく天神川を渡渉して最初の堂山登山道に入る。 昨夜来の雨は止んでいるが周囲の草が雨露に濡れており、すぐにズボンはびしょぬれ状態。 渓谷の露出岩も滑りやすく要注意で歩く。
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 堂山手前から袴腰山・岩間山・千頭岳・音羽山方面
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 堂山山頂前からびわ湖方面を望む 手前から田上地区・瀬田ゴルフ場・びわ湖
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 堂山手前から北方面を見る 中央は三上山(近江富士)左下は高速道工事現場 
 
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   堂山山頂にある山頂プレート

 堂山山頂に近付くにつれ露出岩が多くなり山頂部(384m)を挟んで前後は岩山気分、低山と思いハイキング気分で歩くと大間違い、決して侮ってはいけない山である。

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  振り返って荒々しい岩肌を見せる堂山
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  堂山を過ぎて尾根稜線より田上里・びわ湖南湖・比叡山方面

一旦、鎧ダム経由で天神川上流にある迎不動に降りて休憩、ここまで出発して2時間55分と意外に時間がかかってしまう。 この分だと縦走は少し無理かなと頭をよぎるが予想を立てるとなんとか行けそう。
 
休憩もそこそこに2座目の太神山(600m)へ。 4座の内、一番多く登った道で道程はほぼ頭の中、地図がなくても登れるが高齢の体力はそうはいかない。 ピッチは上がらず迎不動から太神山・不動寺まで1時間30分かかった。

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昼食をとって一息していると反対周りの女性3人パーティ到着、ここ3座で終わりと聞き、ちょっと優越感が頭に浮かぶ。 
でも4座行けるかな??? 16時半までに笹間ヶ岳山頂に着けば夕陽を拝め,すぐに林道に下れば、あとはヘッドランプでOKと目論む。
 
さぁ、3座目の矢筈ヶ岳(562m)に向かって心は元気に出発、でも体力は思うようにはいかない、ついに尾根途中で足のケイレンをおこす。 [ツムラ68]を飲んで様子を見ると大丈夫、ペースは上がらないが調子は出てくる。 出合峠からの急登をこなして矢筈ヶ岳到着は14時20分。 この時点で4座縦走の目処がはっきりしてくる。

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最後の4座目を目指す。 出合峠までは急な下り、途中イワウチワの群生地はあるが、この時期草花の楽しみはない。 続いて富川道出合までは単調な下り道、春には三つ葉ツツジのトンネルも楽しめるが、今は落葉した枝の先に春に備えての新芽が顔を出しているのみで見るべきものはなく淡々とこなす。
 
富川道に出てから大谷河原までは数個の池や湿地帯が続く緩い登り坂。 毎8月にはサギソウを楽しめる場所だが今日は黙々と歩く。 ペースは標準、いややや遅いか、高齢軍団としてはマル印でしょう。大谷河原を過ぎると登りに差し掛かり、数度のアップダウンを繰り返す。 さすがに体力消耗でペースは上がらないがもう4座縦走もまじか。
 
矢筈ヶ岳から1時間50分かかって、やっと笹間ヶ岳(432m)山頂。 到着は16時10分。
少しの余裕を残して夕陽の沈む時間に間に合った。 夕陽が対面の千頭岳の上にかかって美しく輝いていたのが極めて印象的だった。

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 笹間ヶ岳 山頂岩峰にて びわ湖方面が夕陽に輝いていた
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 千頭岳の上に夕陽が輝き、夕暮れもまじか
 
あとは林道までの急な下りをこなし、やや長い緩い下りの林道を歩いて4座縦走が完結できた。

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  夕暮れ迫る林道を歩きながら完歩の余韻を楽しむ

所要時間 8時間45分の高齢者には長い一日だったが、あと残り少ない山歩きのけじめがついたような気もする。 同行ねがった最高齢のTさん、元気で歩かれた女性お二人には感謝しかありません。
 
昨年末にアキレス腱を痛め、今年の前半はほとんど歩けず、3月頃からびっこを引きながら歩き始め、徐々に歩を進め、秋には違和感はあるもののほぼ正常にまで回復し、今年最後の締めくくりとして歩けたのは感慨深く年の瀬を迎えられたことに大いに満足し感謝したい。
 
 
 
行程時間経過:
田上公園8:25→8:50天神川渡渉→10:00堂山(384m)→鎧ダム→11:20迎不動11:25→12:50太神山(600m)13:10→14:10出合峠→14:20矢筈ヶ岳(562m)→14:30出合峠→15:00富川道出合→15:35大谷河原→16:10笹間ヶ岳(432m)→16:30林道出合→17:10田上公園   
                行程時間 8時間45分        歩行距離 20.1km

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By  しばちゃん
 












 

この記事へのコメント

≫ ♪岳美♪ | 2020年12月27日16時58分
しばちゃんへ
師走の夕暮れせまる林道を歩く4人を想像します
「皆さんやったね(●^o^●)」
余韻が画面から伝わります
長い山人生、◎◎のけじめ ◎◎への挑戦
日々の暮らしの中で、心身の不具合が発する中で
歩き続ける意気込みに敬服!!
皆さん 年末はゆっくりお過ごしくださいね。
≫ しばちゃん | 2020年12月27日19時07分
岳美さんへ
賛辞をいただくようなことではなく、近くの山でやり残しておいた宿題をやっとし終えた感じです。
少し荷が軽くなったでしょうか。
これからは気軽に山歩きを楽しみましょう。

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