1978年から続く山歩き・登山のクラブ『湖南岳友会』

前日にJR、バスで民宿街の福定に到着。私は初めてですが、昨年岳友会がお世話になった喜楽屋さんに泊めてもらいました。
日曜の夜ということもあって宿泊は私一人でしたが、大変豪華な食事をいただいたうえ、当日は東尾根登山口まで車で送っていただき、助かりました。
車を降りると、ちょうど山肌に陽が差していて、紅葉とダブルで赤くなっていました。


東尾根の登山口です。立派な石の標識は、1997年１月の兵庫県勤労者山岳会の遭難事故を追悼して建てられたものです。


登山口付近はまだ紅葉が進んでいませんでしたが、登るにつれてブナなどの紅葉が見られます。


この付近に群生しているドウダンツツジの紅葉です。ツツジの仲間はあざやかな赤の紅葉になるものも多いようです。


もこもこしている紅葉はドウダンツツジかもしれません。


これはカエデの紅葉です。バックが青空だと映えます。


多いのはブナの紅葉です。紅葉したブナの葉は黄色か褐色に近いと思いますが、陽の当たり具合では赤に近く見えます。


頂上に近づくと笹も増えてきます。


頂上に到着。氷ノ山に多くある避難小屋は、同じように三角形の造りです。頂上付近には平日でしたが１０名以上の登山者がいました。


そうでない避難小屋もありましたが、多くは三角部分が２階になっていて、ここには畳と毛布が置いてありました。


頂上から、これから歩く稜線がきれいに見えます。


山肌も紅葉していますが、陽が強くさしていなかったので、写真はきれいに撮れません。


頂上からの下りはごつごつした岩があるうえ、数日前の雨の影響か濡れていて、大変歩きにくかったです。１月の雪の時も急斜面のトラバースでしたが、その時の方が楽でした。


頂上直下のコシキい岩を振りかえります。ちょうど目と口があって、動物の頭のように見えます。


頂上付近は少なかったですが、少し下ると、再びブナなどの気持ち良い道になります。



山肌の紅葉も見ごろですが、上の方の陰になっている部分はきれいに写りません。


大平頭避難小屋を越えると、道が緩やかに広くなります。紅葉のトンネルになっています。


「ホードー杉」まで500ｍの標識があったので、どんなものか知らなかったのですが行ってみました。登山道を右に入って、落ち葉のせいもあって、かすかな踏み跡と所々の赤テープをたどると、１０分少しで到着しました。芦生杉と似たもので、幹回り11.6ｍ、樹齢約500年で、樹勢は現在も旺盛との説明がありました。ホードーとは、地元の方言で特別大きいことを意味する「ホードェー」によるということです。



ホードー杉も立派でしたが、登山道から外れてここまでの紅葉が見事でした。はっきりとした道はないので、森の中でブナなどの紅葉に取り囲まれている感じです。



ブナの大きな木もたくさんありました。あまり人が入っていないようですが、紅葉の時期には一見の価値があると思います。ただ、気を付けないと帰り道が分からなくなるかもしれません。


再び登山道に戻って１０分も行くと、深い森から突然風景が変わります。見通しの良い稜線が鉢伏山に向かって伸びています。


最後のゴールの高丸山からの鉢伏山です。スキー場が見えます。若いころなら鉢伏山まで行ったかもしれませんが、もう無理です。


氷ノ山を振りかえります。


少し戻って小代峠からハチ高原を通って、鉢伏のバス停に下山しました。