北アルプス表銀座縦走(燕岳~大天井岳~槍ヶ岳)|個人山行ブログ|山行ブログ|湖南岳友会のホームページ

北アルプス表銀座縦走(燕岳~大天井岳~槍ヶ岳)

個人山行ブログ
7月23日(月)~26日(木)
北アルプスのゴールデンコースの表銀座(燕岳~大天井岳~槍ヶ岳)プラス南岳を3泊4日でテント泊縦走しました。メンバーは男女各2人の4人です。
9年前には同じコースを2泊3日で歩きましたが、9年という歳月は長いと感じました。
好天に恵まれましたが、酷暑の天候が続く中、3000m級の山でも熱中症になりそうでした。
7月23日(月)
滋賀県を電車で早朝に出発、JR穂高駅からタクシーで中房温泉へ。
11時に中房温泉の登山口を出発し、北アルプス三大急登の一つである合戦尾根を登ります。うまい具合に休憩のベンチがあるのですが、第2ベンチで休まなかったために、暑さのせいもあって、ばてました。
合戦小屋ではお約束のスイカをかぶりつきます。
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燕山荘のある稜線に出れば燕岳がきれいに見えましたが、今日は遅いので登るのは明朝にしました。
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テント場の確保が心配でしたが、平日ということもあって、16時過ぎでもまだ少し余裕がありました。土日なら、この時間だと無理でしょう。私たちのテントは一番手前の緑色の4テンですが、こんな大きなテントは最近は少ないようです。
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7月24日(火)
夜明け前に燕岳頂上に向かいます。日の出もきれいで、今日も好天です。
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これから向かう槍ヶ岳にも陽がさします。
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燕岳付近には花崗岩の風化したおもしろい岩がたくさんあります。
これが有名なイルカ岩。
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眼鏡岩というのもありました。
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天を仰いで考え込んでいる人のように見えます。
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蛙(げーろ)岩付近の岩。動物が空を見上げて万歳しているのか。
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燕山荘の前で。いよいよ出発です。
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まずは大天井岳に向けて。あまりアップダウンのない道が続きます。
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燕岳から大天井岳にかけてはコマクサが多いですが、この間の酷暑と少雨の影響で、元気がないように思いました。チングルマもすでに綿毛になっていたものもありました。
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大天井岳が近づいてきます。頂上直下の左側斜面にトラバース道が見えます。
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大天井岳の分岐に小林喜作のレリーフがあります。猟師であった小林喜作は、100年近く前に大天井から槍に至る喜作新道を独力で開き、その後、表銀座コースとして多くの登山者に親しまれています。
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大天井の頂上に向かいます。きれいな青空です。
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大天井頂上で。少しは槍ヶ岳が近づいてきたかも。
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今日のテント場の西岳に向かう稜線が、槍の手前に見えます。
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ヒュッテ西岳のテント場も、全部で5張り程度ですいていました。

7月25日(水)
すっきりとした日の出にはなりませんでしたが、今日も良い天気です。
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ヒュッテ西岳のテント場は、槍ヶ岳などを見る絶好のロケーションにあります。槍ヶ岳に陽がさしてきました。
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ヒュッテ西岳から足場の悪い急斜面を一気に200m下ります。以前よりは整備されているようです。
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槍の北鎌尾根が、きれいに見えます。岳友会でも2度歩きました。
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槍が近づいてきますが、まだ途中にピークがあって上り下りします。アクセサリーの温度計では30℃を示していて、暑いです。
今年は表銀座を紹介しているの雑誌が多くありましたが、平日ということもあり、あまり人には出会いませんでした。
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小屋も見えてもう少しですが、その距離が長い。この付近から見る槍は形が良いです。
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7月三連休は肩から頂上に登るのに2時間待ちだったそうですが、今日の槍の頂上は10人程度でした。
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表銀座コースはここで終了ですが、欲張って南岳を目指します。
最初のピークは大喰岳(おおばみだけ)で、頂上直下に雪が残っていました。暑くてちょうどかき氷を食べたかったところで、きれいなところを食べています。
お腹のきれいな良い子は、まねをしないでください。
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槍と南岳の間のほとんど3000m以上の稜線を歩きます。大喰岳と中岳の下りは結構歩きにくいです。東側には残雪が多くあり、水の得られる所もあります。
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南岳手前は緩やかな道になります。
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ピークとしては最終ゴールの南岳です。
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南岳のテント場も余裕がありました。
到着後しばらくはガスがかかっていましたが、日没直前にガスが晴れてきて、北穂の滝谷が少し色づきました。
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陽が沈んでからも夕焼けがきれいでした。見えているのは笠ヶ岳です。IMG_2913 (2000x1500).jpg

7月26日(木)
日の出15分ほど前の北穂で、この時が一番色がついていました。
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晴れてはいましたが、日の出の方向に雲がかかっていて、日の出後の写真はつまらないものになりました。山の写真は条件が厳しくて難しいです。
今日は南岳の先まで戻り、上高地の方に降ります。
南岳から(左から)前穂、北穂、奥穂と南岳小屋を見ます。
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南岳から更に少し戻ります。
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笠ヶ岳が近くに見えます。
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天狗原へ降りるコースは急斜面の難路で、結構疲れます。
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今回初めての残雪の上を歩きます。
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天狗原に到着、槍が一番きれいに見えると言われるところです。
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天狗原には残雪が多いですが、天狗池だけは融けていて、槍が映っています。
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見どころはここで終了。あとは7時間以上、上高地バスターミナルまで延々と歩きました。
横尾山荘付近からは前穂東壁が見えます。井上靖の小説「氷壁」のモチーフとなったナイロンザイル切断事件が起こったところです。
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上高地からはタクシーで平湯温泉へ、そこからバスで高山へ、さらにバスで岐阜へ、岐阜からはJRで滋賀に帰りました。

表銀座のコースは49年前に初めて歩いて以来、何度も歩きました。
展望の良い尾根を、常に槍を見ながら歩ける、大変すばらしい縦走路と思います。
また歩きたいですが、今度はテント泊は無理かもしれません。
K3号

この記事へのコメント

≫ しばちゃん | 2018年07月31日20時25分
皆さんが表銀座を歩いていたころ、我々8名は雲の平・黒部五郎岳周回コースを歩いていました。
天候に恵まれ姿は見えねどお互いの尾根道を眺めながら大展望を楽しんでいたのですね。
今夏の猛暑は例年にない体験でしたが北アは何度訪れても興味は尽きません。体力の続く限りはまたどこかをうろつきたいものです。
≫ ひるね | 2018年08月02日09時04分
しばちゃん、私たち表銀座縦走組も黒部五郎岳を見ながら、「今頃雲の平組はどの辺りかなぁ、明日は黒部五郎岳のはずやなぁ。お天気は良いけど、暑いかなぁ?」と話しながら歩いていましたよ^_^
お互い、思い出に残る夏山になりましたね

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