5月19日~21日
四国の剣山系を剣山、三嶺(みうね)、天狗塚と2泊3日で縦走しました。4年前に同じコースを歩きましたが、その時は最後の方を除いてはほとんど霧で展望がありませんでした。
今回は展望を期待して再度計画し、目的を果たすことができました。
5月19日(土)
早朝に滋賀を出発、3時間半ほどで徳島の阿波池田に到着。池田バスターミナルには、甲子園に旋風を巻き起こした徳島池田高校の蔦文也監督の顕彰碑がありました。甲子園初出場の時、「山あいの町の子供たちに一度でいいから大海を見せてやりたかった」と言われたそうですが、確かに山に囲まれた狭い谷あいの町です。
剣山登山口の見ノ越へは池田バスターミナルから途中乗り換えで2時間半ほど。大歩危、小歩危や平家の落ち武者伝説のある狭い谷を行きます。途中の観光地で多くの乗り降りがありましたが、バスの中の会話はほとんど外国語でした。
バス終点の近くの登山口はこの鳥居です。この頃はガスがかかっていました。
約1時間半ほどで剣山頂上直下の剣山頂上ヒュッテに到着。リフトもあって、これを使えば半時間足らずで頂上到着で、極めてらくちんコースです。小屋もお風呂あり、豪華夕食ありで、登山としてはこんなことでよいのか、とも(喜びながらも)思ってしまいます。土曜日にかかわらず、宿泊客は30人ほどでゆっくりとしました。
次第に霧が上がって雲海になり、日の入りはきれいな夕焼けが見られました。
5月20日(日)
5時の夜明けとともに出発。すっきりとした日の出です。明け方はヒュッテの温度計で2℃、風も強く、霜柱もありました。
修験道の山である剣山の一等三角点は、がっちりとしめ縄でガードされています。
剣山は別名太郎笈と言われていますが、隣の次郎笈(じろうぎゅう)に朝陽がさしてきました。
剣山から次郎笈まで1時間ほど。次郎笈も標高はほとんど変わらず、ミヤマクマザサに覆われた剣山を振り返ります。
ミヤマクマザサに覆われた見通しのよい稜線が多いですが、きれいな森の尾根もあります。
形の良いブナの木もありました。
白骨林のところもありました。
三嶺(みうね)がだいぶ近づいてきました。
振り返ると広い尾根の向こうに剣山(左)と次郎笈(右)が堂々としています。
三嶺手前のピークですが、裸地が広がっています。周囲には防鹿柵があり、シカの食害のせいのようです。
今回のコースはツルギミツバツツジが多く、ちょうど見頃でした。地元の人の話では、例年より10日ほど早いそうです。滋賀のコバノミツバツツジに比べると少し色が濃いように思いました。ミツバツツジだけでも多くの種類があり、ツツジに「はまって」しまうと大変ですと、昨日小屋で一緒になった地元の人が話していました。
新緑と青空とのコントラストがきれいです。
三嶺の最後の登りです。
明日たどる三嶺から天狗塚への稜線です。
ゆっくりとしたペースで14時頃に三嶺小屋に到着。避難小屋ですが、しっかりとしたきれいな小屋です。2階もありますが、ゴールデンウイークの時は超満員で、表にテントを張った人もいたということです。
水場は名頃に向けて10分ほど下ったところに、沢に入る入り口があります。前回は面倒なので、小屋近くの池の水を沸かして使いました。
前回は大きな小屋に私一人で、あまり気持ちよくなかったですが、今回は地元の若者二人と一緒でした。
5月21日(月)
今日も明け方は風が非常に強く、曇っていましたが、見通しは良く、三嶺からは石鎚山系も見えました。
今日歩く天狗塚に伸びるおおらかな稜線です。
天狗峠から、左の天狗塚と、右に伸びる牛の背を見ます。今回の目的の一つは、前回時間がなくて歩けなかった牛の背を歩くことです。
天狗塚から牛の背を見ます。馬の背という地名はよくありますが、ここはもっと幅が広いので、牛の背というのでしょうか。
天狗塚から牛の背へ急な坂を下りたところに高層湿原があります。
この付近は窪地になっていて、天狗塚を振り返ります。大変気持ちの良いところです。
この先のピークを越えてもバス停に行けますが、一般のルートでないので、ここで引き返しました。手前の緑の濃いのはコメツツジで、花よりも紅葉がきれいらしいです。
登山道を横切って細いトレースがありますが、シカの付けた獣道のようです。笹原に多くの細いトレースが縦横にあります。三嶺周辺はシカの食害の激しいところのようで、ミヤマクマザサやコメツツジの被害が心配されています。
天狗峠付近から、今回たどった剣山(中央)、次郎笈(右)と三嶺(左)に別れを告げます。三嶺はここから見ると、確かに三つのピークがあります。
天狗塚からは割と歩きやすい道を久保のバス停に向かいます。途中にも新緑の美しい森が広がっていました。
林道と交わる登山口からも山道を歩くこともできますが、わかりにくいところもあるようなので、少し遠回りですが、林道を歩きました。
今日も9時間ほどで久保のバス停に到着、行きと同じコースで池田のバス停に戻りました。帰りは池田のバスターミナルから高速バスで大阪へ、行きに比べて安くですみました。
前回は全く展望のなかった剣山~三嶺で好天に恵まれ、一つの宿題をすますことができました。
早朝に滋賀を出発、3時間半ほどで徳島の阿波池田に到着。池田バスターミナルには、甲子園に旋風を巻き起こした徳島池田高校の蔦文也監督の顕彰碑がありました。甲子園初出場の時、「山あいの町の子供たちに一度でいいから大海を見せてやりたかった」と言われたそうですが、確かに山に囲まれた狭い谷あいの町です。
剣山登山口の見ノ越へは池田バスターミナルから途中乗り換えで2時間半ほど。大歩危、小歩危や平家の落ち武者伝説のある狭い谷を行きます。途中の観光地で多くの乗り降りがありましたが、バスの中の会話はほとんど外国語でした。
バス終点の近くの登山口はこの鳥居です。この頃はガスがかかっていました。
約1時間半ほどで剣山頂上直下の剣山頂上ヒュッテに到着。リフトもあって、これを使えば半時間足らずで頂上到着で、極めてらくちんコースです。小屋もお風呂あり、豪華夕食ありで、登山としてはこんなことでよいのか、とも(喜びながらも)思ってしまいます。土曜日にかかわらず、宿泊客は30人ほどでゆっくりとしました。
次第に霧が上がって雲海になり、日の入りはきれいな夕焼けが見られました。
5月20日(日)
5時の夜明けとともに出発。すっきりとした日の出です。明け方はヒュッテの温度計で2℃、風も強く、霜柱もありました。
修験道の山である剣山の一等三角点は、がっちりとしめ縄でガードされています。
剣山は別名太郎笈と言われていますが、隣の次郎笈(じろうぎゅう)に朝陽がさしてきました。
剣山から次郎笈まで1時間ほど。次郎笈も標高はほとんど変わらず、ミヤマクマザサに覆われた剣山を振り返ります。
ミヤマクマザサに覆われた見通しのよい稜線が多いですが、きれいな森の尾根もあります。
形の良いブナの木もありました。
白骨林のところもありました。
三嶺(みうね)がだいぶ近づいてきました。
振り返ると広い尾根の向こうに剣山(左)と次郎笈(右)が堂々としています。
三嶺手前のピークですが、裸地が広がっています。周囲には防鹿柵があり、シカの食害のせいのようです。
今回のコースはツルギミツバツツジが多く、ちょうど見頃でした。地元の人の話では、例年より10日ほど早いそうです。滋賀のコバノミツバツツジに比べると少し色が濃いように思いました。ミツバツツジだけでも多くの種類があり、ツツジに「はまって」しまうと大変ですと、昨日小屋で一緒になった地元の人が話していました。
新緑と青空とのコントラストがきれいです。
三嶺の最後の登りです。
明日たどる三嶺から天狗塚への稜線です。
ゆっくりとしたペースで14時頃に三嶺小屋に到着。避難小屋ですが、しっかりとしたきれいな小屋です。2階もありますが、ゴールデンウイークの時は超満員で、表にテントを張った人もいたということです。
水場は名頃に向けて10分ほど下ったところに、沢に入る入り口があります。前回は面倒なので、小屋近くの池の水を沸かして使いました。
前回は大きな小屋に私一人で、あまり気持ちよくなかったですが、今回は地元の若者二人と一緒でした。
5月21日(月)
今日も明け方は風が非常に強く、曇っていましたが、見通しは良く、三嶺からは石鎚山系も見えました。
今日歩く天狗塚に伸びるおおらかな稜線です。
天狗峠から、左の天狗塚と、右に伸びる牛の背を見ます。今回の目的の一つは、前回時間がなくて歩けなかった牛の背を歩くことです。
天狗塚から牛の背を見ます。馬の背という地名はよくありますが、ここはもっと幅が広いので、牛の背というのでしょうか。
天狗塚から牛の背へ急な坂を下りたところに高層湿原があります。
この付近は窪地になっていて、天狗塚を振り返ります。大変気持ちの良いところです。
この先のピークを越えてもバス停に行けますが、一般のルートでないので、ここで引き返しました。手前の緑の濃いのはコメツツジで、花よりも紅葉がきれいらしいです。
登山道を横切って細いトレースがありますが、シカの付けた獣道のようです。笹原に多くの細いトレースが縦横にあります。三嶺周辺はシカの食害の激しいところのようで、ミヤマクマザサやコメツツジの被害が心配されています。
天狗峠付近から、今回たどった剣山(中央)、次郎笈(右)と三嶺(左)に別れを告げます。三嶺はここから見ると、確かに三つのピークがあります。
天狗塚からは割と歩きやすい道を久保のバス停に向かいます。途中にも新緑の美しい森が広がっていました。
林道と交わる登山口からも山道を歩くこともできますが、わかりにくいところもあるようなので、少し遠回りですが、林道を歩きました。
今日も9時間ほどで久保のバス停に到着、行きと同じコースで池田のバス停に戻りました。帰りは池田のバスターミナルから高速バスで大阪へ、行きに比べて安くですみました。
前回は全く展望のなかった剣山~三嶺で好天に恵まれ、一つの宿題をすますことができました。
K3号