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雪の北八ヶ岳

個人山行ブログ
1月6日~7日
雪の北八ヶ岳を歩いてきました。
スキー場のロープウエーで頂上駅まで登って、縞枯山、茶臼山を経由して麦草ヒュッテで宿泊。翌日は白駒池、丸山経由で再びロープウエーの山頂駅に戻り、最後に北横岳を往復しました。
好天に恵まれて、周囲の山の展望も楽しみました。
新年初の山行として北八ヶ岳、いわゆる北八のスノーシューハイクを計画しました。メンバーは男性ばかりの4人。
滋賀を早朝発、北八ヶ岳ロープウエーで一気に2200mの山頂駅に。ロープウエーを使わなくても登れるようですが、正月明けで身体がなまっているので、楽をしました。
昼前に出発、北八らしい樹林帯を歩きます。正月明けの三連休ということでトレースはしっかりとあります。
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最初のピークの縞枯山に到着。少し見通しが悪いのか、まだ位置関係がつかめていないのか、周りの山の様子はよくわかりません。
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次のピークの茶臼山。赤岳などのいわゆる南八が見えてきました。雲が多いようです。
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樹林帯では見られませんが、頂上の風の通る所にはエビの尻尾が見られます。
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茶臼山からどんどん下ると、突然道路標識が現れます。いわゆるメルヘン街道で、夏にはバスが走っています。この先は佐久地方になるようです。
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道路を渡ると今日の泊りの麦草ヒュッテです。前にバス停があり、夏には茅野からバスが出ています。
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小屋は思っていたほど混雑はしていませんでした。
私達の1階の相部屋は壁一面が本棚になっていて、山の本がびっしり。特に「岳人」、「山と溪谷」の古いバックナンバーがそろっていました。他にも70年代のマニアックな本もあって、山の本の好きな人なら、ここで何日も過ごせるでしょう。
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見つけた「岳人」の一番古い本で、昭和37年(1962年)5月号です。
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その中の広告です。私も最初に買った登山靴、懐かしいキャラバンシューズです。一番安いビニロン製だと1,600円となっています。
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翌朝は6時頃に小屋で食事をいただいた後、7時に出発です。気温はマイナス18度、この季節の北八としては普通かもしれません。昨日越えてきた茶臼山が赤く染まっています。
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今日も北八らしい樹林帯を行きます。この付近はコケの宝庫のようで、保護のロープや木道が多くありました。
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ゆるやかな登りの道を行くと白駒池に到着。秋は紅葉が美しい所ですが、今は一面の雪原になっています。
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ちょうど池にも陽が差してきて、影が長く伸びます。池の中心部へ行くのは度胸がいるので、池の端の方を行きます。
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池は美しかったですが、そばの白駒荘は昨年大みそかの火災で残念な姿になっていました。営業はできない状態で、復興再建の目途は夏ごろだそうです。
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少し急な登りで高見石小屋に到着。裏手に高見石の展望台があります。
スノーシューを外して登りましたが、雪の付いたすべりやすい大きな岩がごろごろ、大きな隙間もあって、今回はここが一番緊張しました。展望台から一番目立つのは中央アルプスです。
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浅間山が大きく見えます。関西からだと浅間山の位置関係がイメージしにくいのですが、北八からだと佐久市の盆地を挟んで、すぐそこにそびえています。
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丸山経由の別ルートで麦草ヒュッテに戻ります。やはり樹林帯が多く、丸山は展望がありませんが、丸山を少し下ると開けたところもあります。
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展望の開けたところもあり、高見石から少しだけ見えていた穂高連峰もきれいに見えました。大キレットがよく分かります。
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初めて南アルプスも顔を出します。左から北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈岳です。
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昨日通過した縞枯山、茶臼山西側の山腹をトラバースする形で再び出発点のロープウエー山頂駅に戻りました。
最後は北横岳を目指します。山の名前としては横岳でよいのでしょうが、南八つにある横岳と区別するために北横岳ということが多いようです。
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今回はスノーシューハイクということで私はスノーシューで歩くことにこだわりましたが、正直なところ、今回のルート状況だとアイゼンが一番良いようで、パーティの4人のうち、2人はアイゼンで歩きました。最後のこの北横岳の登りはスノーシューは歩きにくいと判断して、こだわりを捨てて私もアイゼンに履き替えました。
北横岳の登りはかなり急で疲れましたが、最後の目標に到着。
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三角点はここにあるようですが、10分ほどさらに進むと、わずかに高いピークがあります。
どちらのピークからも展望は素晴らしく、特に北アルプスが北の方まできれいに見えました。左の双耳峰が鹿島槍、中央少し左が五竜岳、右の方が白馬三山です。
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南八つもすっきりと見えます。右奥から権現岳、阿弥陀岳、赤岳、硫黄岳です。
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北八は久しぶりでしたが、北八らしい樹林帯だけでなく、展望の良い所も多く、あらためて北八の良さを実感しました。冬季も営業する山小屋がたくさんあることや、コースもたくさんあって、いろんな計画が可能なところも良いですね。
正月明けの三連休で、今回のコースはすべてよく踏まれていて、スノーシューの効果を発揮することはできませんでしたが、踏まれていないところはスノーシューでも膝上くらいまで潜りました。
今度はスノーシューで新雪の上を歩きたいと思いますが、贅沢な望みです。
K3号

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